7月7日にEP『subject/object』をリリースした5人組ダンス&ボーカルグループ・FlowBack。9月19日(日)にはワンマンライブ「FlowBack One Man Live 2021 -subject/object-」を開催することが決定しており、チケットの一般販売が8月7日にスタートした。
ライブ名にもなっている今回のEPは、2020年10月に現事務所のZestに移籍してから初めてリリースしたEPで、三浦大知や安室奈美恵らのプロデュースも手掛けてきたNao’ymt完全書き下ろしの楽曲「We’re not Computers」など全5曲が収録されている。
今回はFlowBackの5人にインタビューを行い、今作のことをはじめ、9月のワンマンライブに向けた思いなどを聞いた。
――7月にリリースした『subject/object』は、Zestへ移籍してから初のEPということですが、移籍してから変わったことなどはありましたか?
TATSUKI:移籍して変わったというよりは、このご時世的なところで「もっといろいろできたのにな」っていうもどかしい時間が長かったですね。本当に自分たちとの見詰め合いで、準備できるものを準備して、発信できるものを発信してという時間でした。
――その「もっといろいろできた」というのは具体的には?
TATSUKI:ライブですね。僕たちFlowBackはライブを通してお客さんとコミュニケーションを取ってきたグループなので、ライブを奪われたら何もできないというくらい、そこはもどかしかったです。
REIJI:僕は、普段からトレーニングをしてるんですけど、家にいる時間が増えて家でもトレーニングをして、ちょっとだけ胸筋が大きくなりました。
MASAHARU、TATSUKI、MARK、Swan.J:(笑)。
REIJI:まぁそんなこともありつつ(笑)、もちろん音楽もどうやったら届けられるかを個人でも考えましたし、FlowBackメンバー全員でも話し合ったりしました。
――ファンに自分たちのコンテンツを届けるという点では、コロナ禍でYouTubeを始めるタレントさんが増えましたし、皆さんもチャンネルをお持ちですよね。
REIJI:YouTubeは誰でも気軽に見てもらえると思うので、その中で歌やダンス以外のFlowBackの個性が簡潔に出るようにしたいと思ってやっています。最近だと、食べ物系の動画も撮影しましたし、それ以外にも何ができるかなって考えています。
Swan.J:普段接点がないようなYouTuberの方とコラボして、広くFlowBackのことや曲のことを知っていただくってこともしたいです。
――では、そうやって広く知っていただきたいEPの『subject/object』のことをお聞きしたいと思います。1曲目はNao’ymtさん書き下ろしの「We’re Not Computers」ですが、制作でNaoさんとご一緒していかがでしたか?
MARK:FlowBackは結成した時から、楽曲提供をしていただく際にはスタッフさんから「この人は合うんじゃないか」って提案していただくこともあるんですけど、基本的には自分たちの中に「こういう人とやってみたい」というのがあって決めてきたんです。Naoさんは結構前からご一緒したいと思っていた1人なので、今回移籍後初のEPということで、“満を持して”という感じです。
Naoさんは自分の世界を持っている方なので、FlowBackの持つ世界観やメッセージをNaoさんが創り上げる世界観をもって融合させ、さらに昇華させるために何度もイメージのすり合わせ、やり取りをさせていただき、Naoさんからいただいたデモを聴いたとき、メンバー全員その完成度と表現したかったことが全て想像を超え、全員で言葉を失うくらい感動したのを覚えています。やっぱり新しいFlowBackを体現するのに1番マッチするのはNaoさんだなと思えたので、最高でした。
――FlowBackのこの良いところをうまく取り入れてもらえたなって思う部分はありますか?
MARK:歌詞の世界観ですかね。
TATSUKI:そうですね。今回、僕たちも移籍して改めて再始動というところで、“無機質なおしゃれ”とか“グレー”っていうテーマを掲げていて、それとうまくマッチしたなって感じがしました。改めてNao’ymtさんの世界観とFlowBackの世界観がいい感じに融合されたなって思います。それに、新しい歌割りを考えてくださったので、いろんな演出の幅も広がるなって思いました。
――歌割りもNaoさんが考えてくれたんですね。逆にこういうところがいつもと違うなと感じたところはありましたか?
Swan.J:これまで基本的にラップの詞は自分で書いてたんですけど、今回はラップも書いていただいたので、本当に新鮮でした。曲を提供してもらった時もラップまで書いてもらうことはなかったので、余計に楽しくレコーディングさせていただきましたし、Naoさんの柔らかい感じの中にある“ここは絶対に外さないでくれ”という強いこだわりを感じて、やっていて刺激をもらいました。
MARK:あと、ラップの韻を“踏む位置”がすごいんだよね?
Swan.J:そう! デモで聴いたときに、(Naoが)ラッパーではないので「ここで踏むんだ!」っていうところで韻を踏んでて、韻の飛距離がすごいなって思いました。フロウのライミングが本当に衝撃的で勉強になりました! 全部「普通はここかな」っていうところの半拍前くらい前で踏んでいて、それを連発しているから、もうライミングというかフロウができていて、すごくおしゃれだなって思いました。
――“韻の飛距離”っていうのは、韻を踏んでる言葉同士が離れてるってことですか?
Swan.J:そうですね。例えば「インコ」と「ピント」で韻を踏んだときに、その2つの言葉がどれくらい遠いかが“飛距離”なんですよ。遠ければ遠いほど「マジか!?」「これで踏めるのか!?」ってなるので、その距離が長いなって思いました。
――MASAHARUさんはNaoさんとご一緒していかがでしたか?
MASAHARU:実はレコーディング当日まで直接お会いしてお話しさせて頂く機会はなかったのですが、レコーディングスタジオに入って、本当に自由にやらせていただいて、そうやって1曲出来上がったので、逆にそれが新鮮でした。これで曲がこんなにまとまるんだって感心もしましたし、ボーカルの処理も自然で、何回も聴ける曲になったんじゃないかなって思います。
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