5人組ダンス&ボーカルグループ・FlowBackが語る、グループの向かう“世界観”

2021/08/07 12:00 配信

音楽

FlowBack(左からSwan.J、REIJI、MARK、MASAHARU、TATSUKI)

「FlowBackの世界観やイメージをちゃんと作れたら」


――2曲目の「Jasmine」は「アラジン」の“ジャスミン”を指すタイトルですが、これはどんな曲になっているんでしょうか。

Swan.J:歌詞の内容でいうと、「アラジン」の世界観をベースに、気になる異性に対して情熱的な気持ちを伝えたいという曲です。作曲はMASAHARU君がしてくれたんですけど、そのデモを聴いたときにすごく華やかな印象があって、“登場シーン”のようなインスピレーションを受けました。それでジーニーが出てきて自由に「Friend like me」みたいなイメージが浮かんだので、じゃあ「Jasmine」にしちゃおうかなみたいな、軽い感じで決めました(笑)。

――曲を作ったのはMASAHARUさんということですが、どんなイメージで作曲したんでしょうか。

MASAHARUFlowBackが次のステップに行くための“グレー感”というものを話していた中で、ライブ映えするのはどんな曲なんだろうって考えていて。ただ大人しい曲とかおしゃれな曲をやっていても、ライブで何か生み出されるのかなって思った時に、それだったらもっとライブで違う顔が出るような曲を作りたいなと思って、そこからイメージして作りました。

――となると、この曲はSwan.JさんとMASAHARUさんのお二人が中心になって制作したんですね。

MASAHARU:そうですね。あとはギタリストの上條頌さんに編曲をお願いしました。

――お三方は出来上がった曲を聴いた時の感想など、いかがだったでしょうか?

TATSUKI:MASAHARU君っぽいの上がってきたなって感じましたね。MASAHARU君が作るメロディーラインに自分が求めていたものがあって、早く振りをつくりたいって思いました。もう頭の中ではいろいろと、聴いた瞬間からイメージは浮かんでます。

REIJI:僕は最初聴いた時にミュージカルが思い浮かんで、最初の部分も幕開けのワクワク感のようなものがあったので、歌う時にはミュージカルの主人公になったと思って歌うことを意識してます。その中でも楽しげに歌ってみたり、ちょっとセクシーに歌って見たり、男らしく歌ってみたり、そういうことをいくつか自分の中で決めて歌うようにしました。

MARK:この曲は音がジャズっぽい瞬間も何回かあるんですけど、個人的にジャズも好きなので、トラックを聴いた時に、一目ぼれじゃないですけど、ヤバイな!って思いました。

あと、お客さんからのリアクションも思ってた以上に大きくて、今までFlowBackが築き上げてきた音楽の形がちゃんとみんなに伝わってたんだな、お客さんが求めているものと僕らが体現したいものがちゃんとマッチしてるんだなっていうことが、この「Jasmine」を通して感じられたので、純粋にすごくうれしかったです。

――先ほどからたびたび出ているように、この『subject/object』は“メランコリー(憂鬱さ)”と“グレー”がコンセプトのEPですが、どういう理由でコンセプトをこのように決めたんでしょうか。

Swan.J:移籍する前にメンバー5人でFlowBackの方向性やどうなりたいかっていうことを話した時に、今までいろいろな曲を幅広くやらせてもらっていたんですけど、幅広いが故に核となる音楽の方向性、色がなかったんじゃないかという話になって。確かに、どれが一番FlowBackっぽいんだろうって思い返した時に、その答えが出なかったんですよ。なので、それをまずこのタイミングで固めた方がいいっていうところから話し合っていきました。

曲に関しての“憂鬱さ”や“グレーさ”っていうところで言うと、自分たちがどんどん大人になって、俯瞰で見えることも増えてきて、今までは猪突猛進というか“ガッと行く”感じだったんですけど、今回は良い意味で力を抜いて、1つ1つを丁寧に作り上げていきたいって思いから“無機質なおしゃれ”ってワードが生まれたりしました。

TATSUKI:僕らみたいなグループって、バラードとかアップテンポとか、いろんなジャンルに手を出せるんですよ。それが良いところでもあるんですけど、改めてFlowBackって何だっけ?って考えた時に、難しくなったところもあって。

それで、例えば、ステージを見て「FlowBackのライブだ!」って思ってもらったら勝ちだなって思ったんですよね。だから、そこからFlowBackの世界観やイメージを求めてくれている人たちに向けてちゃんと作れたらなと思って、今は活動しています。表に出る時はスーツで活動していたり、そういうことを考えてテーマを決めました。

EPのタイトルを冠したライブが9月に開催!


――皆さんは今後、9月に東京・Zepp Diver Cityで今作のタイトルを冠した「FlowBack One Man Live 2021-subject/object-」が控えているということで、意気込みをお聞きしたいと思います。

MARK:まさに今回ちゃんとカラーを決めたり、今までにないくらいテーマを固めて作ったEPなので、Zeppに来た人みんなに「世界観あるな」って、今まで以上に思ってもらえるんじゃないかなって思います。僕らもワクワクしていますし、まだ作っている段階なんですけど、曲以外でもその世界観を堪能してもらえるように頑張ります。

REIJI:ライブに来る人たちはきっと曲を聴いてきてくれると思うんですけど、音とは違う、パフォーマンスという目で楽しませる部分で「こういう表現もあるんだな」って思ってもらえるように、エンターテインメントを届けられたらいいなって思います。

MASAHARU:音源とライブの違いというのを楽しめるんじゃないかなと思っていて、自分自身も楽しみだし、来てくれる方にはまずそれを楽しみにしてほしいなって思います。こういったご時世になっていろいろ失われていく中で、何かその日に持ち帰れるものがあることを望みながらライブするので、来てくれる方にも期待していてほしいなって思います。

TATSUKI:曲をリリースして終わりじゃないなっていうのは強く感じていて、やっぱり曲を育てていくっていうのはライブだと思います。そこは来てくれた人との思い出にもなると思うので、リリースした曲たちをしっかり育てられるライブになればいいなと思っています。

Swan.J:お客さんと一緒にパフォーマンスを楽しむ時間も、圧倒的なパフォーマンスを見せるというシーンもあると思うんですけど、基本的には静かに燃えたぎっているものが、言葉にしなくてもパフォーマンスで伝わればいいなって思います。そんな1日にしたいです。

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