梶:岡本くんは「感情を声に乗せるやり方を周りから学んでいる」と言うけど、それをシステムとして理解して、実行できているんだとしたら、むしろ頭も心もすごく柔らかいんだろうなと思います。学んでコピーして、それをペーストしようとしても、普通はなかなかうまくできないものだと思うので。あと異質なものというか、いわゆる人間からちょっと外れたような感情がある役をやれるのは、すごい武器ですよね。
そして山下くんは、「ヒロアカ」の音響監督である三間雅文さんがすごく期待していることは前から知っていたんですけど、共演するうちに「なるほどな!」と思う部分がどんどん見つかって。彼が演じる緑谷はエネルギッシュでありながら、根本は繊細で、弱い部分を受け止めたからこその強さがある。他にも、女性や子供と聴き間違えるかのような声の引き出しも持っているので、そのレンジの広さが素晴らしいなと。
山下:梶さんの、お芝居での深みや説得力は、僕にはまだまだ出せないと感じていますので、今後出せるような役者になりたいです。そして梶さんは、人柄もすごくステキなんですよ。ささいなこともすくい上げてくれるというか。
岡本:わかるわー。
山下:みんなが無視するようなコメントまで、ちゃんとすくってくれます。それは梶さんならではだな、と。
梶:なんだか、照れくさいね(笑)。
岡本:梶くんの前だと、バカの“Plus Ultra”になっちゃうときがある(笑)。なんでも拾ってくれるから、ついうれしくて。
山下:僕は信彦さんから、その度胸を教えてもらいましたよ(笑)。
梶:岡本くんは、とにかくメンタルが強いよね。
岡本:…僕、役者として大丈夫なのかな(笑)。
山下:いや、信彦さんにしかできないことがたくさんあります。
梶:そのとおり。
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