<菅原小春>“身体能力”活かしハマり役続く「おかえりモネ」アスリート役に説得力

2021/08/07 07:30 配信

ドラマ コラム レビュー

鮫島祐希(菅原小春)「おかえりモネ」第59回より(C)NHK

“朝ドラ”こと連続テレビ小説「おかえりモネ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)の第12週「あなたのおかげで」(8月2日~6日)は車椅子マラソンの選手・鮫島祐希(菅原小春)が登場。主人公・モネこと百音(清原果耶)は鮫島が次の東京オリンピックに参加できるように、気象の面からサポートすることになった。パワフルな鮫島を演じる菅原小春の魅力について、フリーライターでドラマ・映画などエンタメ作品に関する記事を多数執筆する木俣冬が解説する。(以下、一部ネタバレが含まれます)

車いすマラソンで漕ぐ姿が迫真


「おかえりモネ」第60回 鮫島(菅原小春)は「100%自分のため」に生きてると聞いて「人のために」生きようとしていた百音(清原果耶)は影響されていく(C)NHK

なんていいタイミングだろうか。現実でオリンピック開催中にドラマでもパラリンピック出場を目指す登場人物が現れた。鮫島祐希はリオデジャネイロ・オリンピックの選考会で天気を読み間違えたことが原因で熱中症になり存分に力を発揮することができなかった。

あらかじめ天候を把握して、選手の体調をそれに合わせ整えたり悪天候の対処法を準備したりすることができれば、選手のパフォーマンスは保てる。そのための“スポーツ気象”というジャンルを開拓しようとしている朝岡(西島秀俊)に鮫島は己の命運を託す。

鮫島に協力するプロジェクトになりゆきで参加することになった百音は、鮫島が「負けん」とがむしゃらに車いすマラソン用のマシーンを両腕で回すその気迫と身体能力に魅入られる。百音のみならず、視聴者も鮫島の僧帽筋の引き締まり具合に注目したに違いない。少なくとも筆者は、鮫島の僧帽筋や上腕二頭筋が美しいなあと思って見た。

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