窪塚洋介が語る“今の時代の生き方”「思いたいように思えばいい」「言い切ることが大切」

窪塚洋介●撮影:宮川朋久

ニュースサービス「LINE NEWS」による動画プロジェクト「VISION」の2周年記念作品として、窪塚洋介19年ぶりの主演の縦型ドラマ「上下関係」が配信されている。

本作は、上下関係に厳しい田舎から上京した本田小夏(河合優実)が、一人暮らしに選んだアパート「メゾンピルグリム」に住む、クセのある“下層”の人間たちとの間で起こる不可解な事件を通し、アパートに隠された秘密を追うミステリードラマ。窪塚は屋上にソファーを置いて優雅に過ごしている謎の男・カワサキを演じ、監督・撮影は、NHK大河ドラマ「青天を衝け」のタイトルバックを手掛けた柿本ケンサク氏が務めた。

この度、主演の窪塚にインタビューを実施。久しぶりのドラマ出演を快諾した理由や縦型ドラマの可能性、さらには、若い頃との考え方の違い、SNSに対する思いなどについても聞いた。

オファーを受けた理由「このメンバーで挑戦できることが大きかった」


――はじめに、今回のオファーを引き受けようと思った理由から教えてください。

LINEの縦型ドラマだということ、柿本ケンサクが撮るということ、そして、このメンバーで挑戦できるということが大きかったです。それと、自分の演じたカワサキが物語の中でちょっと変わったポジションなんですよね。そういう特殊な役が何気に久しぶりだったから、楽しそうだなという思いもありました。

――完成した作品を見ての感想はいかがでしたか?

上下関係を濃密に描いたエピソードの中に、社会性のあるトピックがうまく盛り込まれているんじゃないかなと。かつ、一本筋の通った河合(優実)ちゃん演じる小夏の成長物語になっていて、すごいてんこ盛りな仕上がりになったと思います。

――全編を通して、特に力を入れたシーンはどこでしょうか?

やっぱりクライマックスのところかな。めちゃくちゃ気合いが入ったし、長回しだったので、そこにぶつけにいく感覚がありました。で、その気持ちを汲んでくれるスタッフたちだったので、スタッフの想いも“あの穴”に集約するような意識で臨めて、あれはすごくいい時間でしたね。

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