――「鴎外の怪談」に出演が決まった時の感想は?
「お、二兎社!! うれしい! これはすごいことになりそうだ!」という気持ちと同時に、「大丈夫か…」「あんなすてきな言葉を紡ぐ作品と戦えるのか…」「無敵な諸先輩方と作品の中でどう会話していけばいいんだろう…」と今から戦々恐々としています。
――初めての二兎社公演への出演となりますが、主宰の永井愛さんの印象は?
演劇や文学という言葉がとてつもなく似合う方だなと感じたのが第一印象です。まだまだ共に作品を作るということができてないので、どういった演出をなさるのか今から楽しみです。
――「鴎外の怪談」では永井荷風を演じます。意気込みを聞かせください。
永井荷風に限らず、この作品は鴎外を取り巻く人間たちが鴎外にもたらす個々の“何か”が重要なのでは?と今は勝手に思っています。そして、言葉一つ一つがどう作用するのか、させれるのかが楽しみです。まあ、今はまだ想像の段階ですが…(笑)。
――今年デビュー10周年を迎えます。心境はいかがですか?
まだまだ10年という思いです。今年も今後も変わらず、全力で走り抜けることが重要ですね。
――2020年の『教場』から映像作品に出演されていますが、演じる上で舞台作品との違いはありますか?
違いは当然ありますが、違うと思って演ることはやめにしています。何かを演じるということよりそこで生きるということを大切にしたいな、と。なかなか難しいですが、そうやってたくさんの作品にトライしています。
――コロナ禍での舞台上演への思いや稽古中の心境を教えてください。
やれることをやらない、やれること以上に挑戦しないというのは無駄な時間であり、自分自身の後悔につながるので、出し惜しみなく稽古をしています。
僕ができることは舞台を見てくれる人、見たくても今は見ないと選択した人たちの思いを胸に、僕が選択して舞台に立つということだけなのかなと。
――最後に、今後の目標を教えてください。
今も昔も変わらず、舞台に立ち続けることです。そして映像作品により多く携わり、舞台演劇という世界を僕の微々たる力で広げていきたいです。
みかた・りょうすけ 1992年10月25日生まれ、東京都出身。2011年にデビューし、「熱海殺人事件」など舞台作品を中心に活躍。2020年、「教場」で映像作品に初出演。
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