――劇中のあかねほどでなくても、松本さんが夢中になった漫画はありましたか?
松本:小学校の頃は「ちゃお」と「なかよし」を両方買ってたんですけど、歳を重ねるにつれて漫画は読まなくなっていきましたね。映画に出演する時に原作の漫画を読むことはあったんですけど、それ以外ではあんまり読んでこなかったです。格闘漫画もこれが初めてでしたし。
――松本さんのように格闘漫画に馴染みのない方も、今回のドラマを通してBL目線で読み解けると知ったら「刃牙シリーズを読んでみたい!」となる方も多いと思います。
松本:確かに、腐女子目線で読んだら普通に読むより楽しいかもしれないですね。ただ、刃牙と戦う相手との関係性の中でも、例えば花山薫(※素手でのけんかをモットーとする“日本一の喧嘩師”)との戦いを通して生まれる友情とかは女性の私も感動できるもので。
あかねもBL目線だけじゃなくて純粋に格闘漫画として楽しんで、その上で魅力をみんなに伝えているっていう。なので、このドラマを通じて「グラップラー刃牙」の良さがいろんな方に伝わればいいなと思います。
――ある意味では、女性がアイドルのコンサートなどで男性同士わちゃわちゃしているのを見て「キャ~ッ!」となる感じに近いのかもしれませんね。
松本:男の人同士がそうしているのを見ると盛り上がっちゃうの何なんですかね?(笑) 最近BLと謳っていなくてもそういう映画が多いですし、「そういう目で見ないようにしよう」と思いながらも、ちょっとキレイな顔同士がキスとかしていると「あっ…」てなっちゃうのはわかります。なかなか見られるものではないので(笑)。
――先ほど「グラップラー刃牙」と「バキ」までお読みになったと仰っていましたが、その後も刃牙は原始人と戦ったり蘇った宮本武蔵と戦ったりと、ぶっ飛んだ展開がたくさん待ち受けています。
松本:何か、カマキリと戦うんでしたっけ? うわさには聞いてはいます(笑)。
――想像上のカマキリとの対決ですね(笑)。もしドラマの続編があったら、どんなシーンを期待されますか?
松本:もう一回あかねを演じるとしたらですか? 恐ろしいですね(笑)。想像するだけで震えます。「想像上のカマキリと戦うのを語る」っていうのも楽しそうだなとは思いますけど、やっぱりせりふ量を考えると恐怖です(笑)。
――最近では「連続ドラマW 華麗なる一族」にもご出演されていて、同じWOWOW作品でも本作とはかなりテイストの違う作品のため役作りなども大きく異なっていたと思いますが、振り返ってみていかがでしたか?
松本:私も振り返ってみると面白いなというか、いろんな作品があるなと思いますね。役との向き合い方という部分では、今回はやっぱり特殊でした。他の作品はある程度「こういう感じかな」と想像しながら現場に行って、もちろん現場で感じることが一番大切なんですけど、今回は本当に想像が付かなかったので、そこは面白さもありました。
――最後に、ドラマの見どころを含めて視聴者の皆さんへメッセージをお願いします!
松本:見れば見るほど面白いポイントがたくさんあるドラマかなと思います。「グラップラー刃牙」を知らない方でも楽しめますし、「刃牙」シリーズ好きな方はセットの細かい美術などもクスッと笑えると思います。本当に頭が空っぽの状態でも楽しめる、ニヤッと出来るドラマだと思います。
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