作品の世界観や表現をダイレクトに感じることができる“ステージ”。昨今の時勢柄、生で体感することはなかなか難しいが、それでもエンターテインメントの世界に触れ、感動できるステージには魅力がたくさん詰まっている。中でも、この数年の間に爆発的人気を確立した声優や、圧倒的に世間に浸透した2.5次元俳優が活躍する舞台は、彼らがなぜ人を引きつけるのか、その理由がわかりやすく見てとれる。
アニメの声やテレビ番組のナレーションだけでなく、“タレント”としての活躍が目覚ましい声優たち。声という最強の武器に加え、声だけで演じてきたからこその演技力の高さを生かした俳優業や、普段知ることのない個性豊かな人間性をバラエティー番組で発揮し、今やその人気は止まることを知らない。
そんな声優たちの実力を堪能することができるのが舞台劇「AD-LIVE」。大まかな世界観と舞台上で起こるいくつかの出来事(ex.電話が鳴る、誰かが来る)が決められているのみで、出演者のキャラクターもセリフもすべてアドリブという、かなりアグレッシブな作品だ。
また、2019年度に開催された「AD-LIVE ZERO」の全10公演が、9月10日(金)から毎週(金)深夜2:05よりCS放送の「ファミリー劇場」で放送される。総合プロデューサーの鈴村健一をはじめ、梶裕貴、前野智昭、吉野裕行、仲村宗悟、森久保祥太郎、寺島拓篤、豊永利行、浅沼晋太郎と、人気実力共にトップクラスの声優が出演している。
声優とはまた違った角度で、漫画やアニメ、ゲームの世界観を表現しているのが、2.5次元舞台だ。今や“2.5次元”という言葉は市民権を得て、“2.5次元俳優”という新しいジャンルも確立している。ミュージカル「テニスの王子様」がその代表格と言われており、「刀剣乱舞」や「弱虫ペダル」、「鬼滅の刃」など様々な作品が舞台化されている。
2.5次元舞台の中でも、近年かなり注目度が高いのは、2017年に始動した音楽原作キャラクターラッププロジェクト“ヒプノシスマイク”の舞台。そもそも“ヒプノシスマイク”とは、総勢18人の個性豊かなメインキャラクターが6チームの分かれ熱いラップバトルを繰り広げるというもの。様々な楽曲を声優が演じながらラップするという要素に加え、バトルを彩るラップミュージックに、日本のヒップホップシーンをけん引するラッパーやトラックメーカーがクリエイターとして参加したことで、音楽ファンをも魅了。様々なメディアミックスが展開されている。
そんな舞台版“ヒプマイ”初のライブ公演「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』 Rule the Stage-Battle of Pride-」の千秋楽が、8月25日(水)夜6:00よりCS放送の「日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ」で生放送される。高野洸、松田昇大、水江建太、荒牧慶彦ら2.5次元俳優や、7ORDERのメンバー・阿部顕嵐、VOYZ BOYのメンバー・秋嶋隆斗が出演。舞台版オリジナルを含め、これまでヒプステ(=ヒプノシスマイクの舞台化シリーズ)に登場したすべてのディビジョン&キャラクターが初集結し、迫力のパフォーマンスを見せる。
その他、多数の2.5次元舞台や声優ライブの専門チャンネルが、現在映像動画配信サービス・ひかりTVで視聴できる。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)