中国で話題を集めた、イケメン2人が禁断の恋に落ちるBLドラマ「双程 –A Round Trip to Love–」が上陸。4月1日(土)・8日(土)朝5:00~7:00にCS・アジアドラマチックTVで放送する。
同作は、大学の同級生だった2人が恋に落ちるも、親に反対され引き裂かれ、社会人になって再会する、という男性同士という以外はいわゆる王道のラブストーリーだ。
主演の一人、ホワン・ジンシャンは、“美しすぎるイケメンコスプレイヤー”などとSNS上でも話題になったコスプレイヤーで、モデル、俳優など幅広く活動している。放送に先駆けホワン・ジンシャンに、作品の見どころなどについて聞いた。
――まず、BL作品に出演を決めた理由は?
原作を読んで、(BLというテーマには)心配もありましたが、物語自体にすごく興味を持ったので、出演を決めました。それと今回演じたイーチェンというキャラクターにすごく共感したんです。
イーチェンはさまざまな感情を抱えているんです。友情、愛情、親に対する気持ち…特に母親に対する気持ちが複雑なんですよね。そして小さい頃は親の言いなりになる、いわゆる“良い子”な性格だったり、考え込むクセがあったり、そういうところは自分と似ているなと思いました。
――ロマンチックな演出も多数ある中で、ご自身のお気に入りのシーンを教えてください。
僕が演じるイーチェンが家の中に、相手のルーフォンが家の外にいて、彼がプレゼントを風船に結んで渡してくれるシーンがあるのですが、それはすごく印象に残っていますね。
実はこの作品は最後は悲しい結末を迎えるのですが…その風船のシーンはすごく和やかで、2人の気持ちも通じ合っている、一番好きなシーンですね。
――出来上がった作品を見たときの感想は?
これまでも何度か演技の経験はありますが、まだまだ新人ですし、完璧ではないな、と感じたのが正直な感想です。この作品のように複雑な感情を持って葛藤しているキャラクターは初めてで、自分にとっては挑戦でもありましたが、役の気持ちを伝えようと頑張っている姿を見てほしいですね。
――作品を見た周囲からの反響はあったのでしょうか。
今回の作品は特別なテーマですからね。でもコスプレをやっているということもあって、周りにはいわゆる腐女子の知り合いが結構いまして、撮影中から期待してくれていて、「撮影しているところを見たい!」と言ってくれる子もいました。
それと撮影が終わって上映されるまでの間に、父親が「どこで上映されるの? みんなに紹介するから」と言ってくれたのですが、恥ずかしくて…。今回の(BLという)テーマは、上の世代には受け入れられない内容でもあるので、見てほしくないなという気持ちも少しありました。
――拘束シーンなど過激な場面もありましたが大変だったことは?
一番難しかったのは最後のプールのシーンですね。長年抱えてきたストレスや言いたくても言えなかったことを、全部相手にぶちまけるのですが、撮影前からずっと気合いを入れていましたね。
あと、船の上でバスローブ一枚、しかもはだけている、という撮影があって、演技もしないといけないんだけど寒くて寒くて…苦労しましたね(笑)。
――逆に作品に関して、うれしかったこと・楽しかったことは?
中国国内で何度かこの作品のファンミーティングをやったんです。たくさんのファンの方が来てくれたのですが、なんと日本からも来てくれて…それには感動しました。
――それではコスプレ活動についても少し教えてください。まずコスプレを始めたきっかけと、一番好きなキャラクターは?
元々アニメが好きでしたが、周りにコスプレイヤーなんていなかったんです。それが大学に入って仲間と出会ってコスプレを始めて、「杭州304アニメ社団」(中国の有名なコスプレサークル)で活動するようになって。
小さい頃から好きなアニメは「犬夜叉」です。コスプレをすることすら、冒涜(ぼうとく)なのではと思っていたほどでした。一度コスプレして撮影してみたこともあるのですが、その時の出来には満足していないので、またリベンジしたいですね。
――今やってみたいキャラクターは?
たくさんありますけど…一番は「ユーリ!!! on ICE」のヴィクトル・ニキフォロフというキャラクターにチャレンジしてみたいですね。
――それでは最後に、放送を楽しみにしている方に向けてメッセージをお願いします。
イーチェンとルーフォンの2人の恋愛はもちろん、2人の関係に大きな影響を与える親や兄弟とのやり取りなど、いろいろな人間ドラマに注目してほしいです。中国では吹き替えを別で撮ることも多いのですが、吹き替えをやっている時に自然と涙が出てくるくらい、役に入り込んで演じた作品なのでぜひ見てください。
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