もじくん役を演じた細田は、映画の要となる屋上のシーンについて「美波ちゃんの涙を見て泣きそうになっちゃって、監督に“僕も泣きそうです”って言ったら、嬉しそうに“泣いちゃいなよ!”って(笑)。でも自分の中では“もじくんはここでは泣かないよな”と思ったので。でも、あそこは泣いてみたかったなという気持ちも…」と撮影時のエピソードを披露。
すると、上白石も「最初に脚本を読んだ時に“ラストに大変なシーンが待っている!”って震えました。すごく笑った後に、すごく泣いて、恥ずかしくなって、みたい。すごく人間らしい仕草だなと思ったし、屋上に(もじくんと)2人で正座して向き合うのもすごくロマンチックだなと思っていました。絶対に良い締めくくりにしたいという気持ちで望んだ記憶があります」と思いを重ねた。
2019年の映画撮影時は、上白石が10代最後の年、細田が現役の高校生であったことから、上白石が「この作品の撮影中は(細田は)まだ高校生だったよね? リハーサルの時に制服で来たのを見て“あっリアルなもじくんだ!”と思ったのを覚えています」と話すと、細田も「うわぁ、懐かしい!」と当時を振り返った。