佐藤健、役者を目指したきっかけは『トリック』「本当に好きすぎて」

2021/08/15 21:28 配信

映画 会見

映画「護られなかった者たちへ」完成披露試写会に登壇した瀬々敬久監督、緒形直人、清原果耶、佐藤健、阿部寛、倍賞美津子、吉岡秀隆(写真左から)撮影:山田健史

俳優の佐藤健が8月15日、都内にて開催された映画「護られなかった者たちへ」完成披露試写会に、共演の阿部寛清原果耶緒形直人吉岡秀隆倍賞美津子瀬々敬久監督とともに出席した。

「このミステリーがすごい!」受賞作家・中山七里の同名小説を映画化した同作。連続殺人事件の容疑者として追われる主人公・利根を佐藤、彼を追う刑事・笘篠を阿部が演じる。

東日本大震災から10年目の仙台を描く作品で、佐藤は「東日本大震災というものが、どれほどの被害と悲しみを我々にもたらしたかというのは、日本中だけでなくもはや世界中の人々が知るところと思います。ですが、実際には震災そのものだけでなく、そこから波及したさまざまな問題が我々の日常を侵食していて、今回はそのうちの生活保護という制度に焦点を当てて撮影をさせていただきました。今の日本に投げかける意義のある作品になったと思っております」と撮影を経ての思いを語った。

阿部とは、映画「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」以来、11年ぶりの共演と言い、再会しても「阿部さんは阿部さんですね」と印象は変わらない様子。

佐藤は「『トリック』というドラマが本当に好きすぎて、それがきっかけで役者になりたいと思ったくらいの作品なんです。だから初めてご一緒させていただいたときに、僕の目の前で阿部さんが演じている姿は今でも鮮明に覚えていて、それくらい僕にとってはかけがえのない時間」と「トリック」シリーズが役者を志すきっかけになっていたことを明かした。