もう一つ、子育てを経験して、安倍のメンタル的なものも大きく変化したことに気づけた。
「これまでの自分は、結構完璧主義だったり、自己肯定感が低かったりする人間で、どちらかというとネガティブな思考だったんです。だから悩み出すと『あーでもない、こーでもない』ってループに入ってしまい、延々とはまってしまって……。でも子どもが生まれてからは、とにかく予想できないことが多く、自分の思い通りにならないことばかりで、そこにいちいち悩んでいたら、それこそ何もできなくなってしまう。そこでなんか楽観的になったというか、『もういいや』って思えるようになったんです」
本作に入るときも「期待に応えなければ」という部分はあったものの、しっかりと楽しんで臨むことができた。肩の力が抜けたことで、リバティはより魅力的なキャラクターとしてスクリーン上で躍動する。
「仕事に臨むスタンスも変わってきたと思います。いま考えると、独身時代のときは、グループから卒業してソロになったことで、歌手活動も、舞台に立つときも、すごく気負う部分が多かった。背負いすぎて重くても、下ろすことができなかったんです。でもいまはいい意味で『まあいっか』って(笑)。その意味で、子どもにも感謝ですね」
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