堀内孝雄が歌手生活45周年を迎え、3月25日に東京・日本橋三井ホールで記念コンサート「堀内孝雄45thアニバーサリーツアー2017」を行った。
堀内孝雄は'71年12月25日にアリスを結成。アリスとして10年、ソロとして35年、計45年という活動の中でバンドで成功し、ソロとしても違うジャンルで成功してきた。
今回のコンサートは2部制で、1部はアリス時代の楽曲を中心に、愛用しているモーリス・アコースティックギターを携えのライブとなった。
1曲目はアリス時代の名曲で、さまざまなアーティストがカバーしている「遠くで汽笛を聞きながら」でスタート。楽曲の冒頭、堀内のアコギから歌いだされ、途中からバンドがアンサンブルしてくるというアレンジで、1曲目から堀内孝雄の世界で観客を魅了していく。
その後も「冬の稲妻」「夢去りし街角」「秋止符」といったアリスのヒット曲や、滝ともはるとデュエットしたビールのCMソング「南回帰線」などのメドレーが続き、1部の最後は化粧品のCMソングとして大ヒットした堀内の代表曲「君のひとみは10000ボルト」で締めくくった。
2部で堀内は、1部のカジュアルな雰囲気とはガラッとイメージを変えたグレーのスーツで登場し、「恋文」で幕を開ける。続いて、堀内が放送開始からシリーズ18作にわたって毎回主題歌を担当したドラマ「はぐれ刑事純情派」(テレビ朝日系ほか)の名曲の数々を披露。さらに、'90年に「日本レコード大賞」など、その年の音楽賞を総ナメした「恋唄綴り」を熱唱した。
終盤に差し掛かると、'16年末に行われた「第49回 日本作詩大賞」大賞受賞曲「空蝉の家」をせつせつと歌い上げる。そして、NHKラジオ「ラジオ深夜便」の“深夜便のうた”として話題になっているシニア世代のラブソング「聖橋の夕陽」、年末時代劇「白虎隊」('86年、日本テレビ系)の主題歌「愛しき日々」で2部は終演となった。
アンコールでは堀内が、コンサートの物販紹介をユニークでコミカルなセールストークでアピール。観客の笑いを誘っていた。
ラストはアメリカのグループ、ザ・ブラザーズ・フォアに楽曲提供をし、'79年「第8回 東京音楽祭」で賞を獲得した「時の流れに」。“時代はめぐり、人の心も景色も移り変わるけれど、愛する気持ちは変わらない”という堀内が伝えたいメッセージを、集まった観客800人と一緒に大合唱し、大団円を迎えた。
45周年について、堀内は「あっという間の45年でした。まだまだ行けるところまで頑張ります(笑)。サンキュー!!」と話した。
堀内はこの後、7月28日(金)に愛知・名古屋ブルーノート、7月29日(土)に大阪・ビルボードライブ大阪、8月19日(土)に東京・丸の内コットンクラブで「堀内孝雄アコースティックライブ2017」を開催する。
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