桃月なしこ&工藤遥、“戦隊作品コラボ”を熱望「作品は違いますけど、いつか直接戦う機会があったらいいな」<Interview>

Xstream46第3弾作品「ようこそ東映殺影所へで共演する桃月なしこ、工藤遥(写真左から)  撮影:阿部岳人

――工藤さんの場合は“元アイドル”がアイドルを演じることに!

工藤:メイはグループのため、メンバー2人のために手段を選ばず行動する。何かに対して一生懸命になれる子なんだなと感じました。アイドル役といってもメイはアイドルらしくないですし、歌って踊ってという描写があったわけでもないので、特に意識するようなところはありませんでした。

――劇中では、それぞれコスプレを披露していますね。

桃月:初めてチア服を着ました。メイドさんやナース服はこれからも着る機会があるかもしれないですけど、チアの役を与えられることはそんなにないと思うんです。もしかしたら、チアの格好をするのは最初で最後かもしれません。しっかりと目に焼き付けてください!(笑)

工藤:私は、まさかのメイド服。お仕事ですから着ますけど(笑)、最初の頃はソワソワして落ち着かない気持ちになりました。

――お互いの印象は?

工藤:桃月さんはしっかりとした信念を持っている、完璧主義者というイメージがあったんです。勝手にストイックな方なんだろうなと思っていたんですけど…。話を聞けば聞くほど“だらだらエピソード”が出てきて。「あ、よかった」って、ホッとしました(笑)。

――その“だらだらエピソード”が気になります(笑)。

桃月:休みの日は、ベッドの上からほとんど動かないんです。まぁ、ずっと寝ているというのもあるんですけど。まず、朝の6時頃寝て。起きるのは午後3時ぐらい。それからすぐには動けないので、とりあえずベッドの上で漫画を読むんです。お腹が空いたらUberEatsでご飯を注文して、食べる時だけベッドから移動。食べ終わったら、またベッドかソファに寝転んで漫画を読んでいると一日が終わるんです。

工藤:あっという間ですね(笑)。

――なかなかぜいたくな時間の過ごし方ですよね。

工藤:こういう話がたくさん出てくるので安心しました。

桃月:遥ちゃんは、思っていた以上にサバサバしているなと感じました。女性同士特有の読み合いというか、互いの心の内を探っているような感じが全然なくて。今回の現場で初めてお会いしたんですけど、すぐに心を開いてお話しすることができました。それは、カホ役の寺本さんも同じです。

工藤:うれしいです。ありがとうございます。

桃月:ウイッシュの3人はすぐに仲良くなれました。

工藤:とても楽しい現場でしたね。

――そんなウイッシュの前に現れる強烈なキャラクターを、これまた個性もアクも強いベテラン俳優陣が怪演!

工藤:映画監督役の田中(要次)さんも、撮影所の所長を演じた嶋田(久作)さんも迫力があるんです。シンプルにかっこいいなと思いました。

桃月:正直なところ、大御所過ぎて緊張していました。でも、お二人はすごく優しく接してくださったんです。おかげで、ノビノビと演じることができました。

工藤:ご一緒したシーンは短かったんですけど、すてきな時間を過ごさせていただきました。

――では、最後にアイドルグループ「ウイッシュ」にちなんで、今後のお二人の望みと言いますか、こんなことをしてみたいという願いや野望をお聞かせください。

工藤:今回、“役者”として、桃月さんと莉緒ちゃんとご一緒したので、またお芝居の現場で会えたらうれしいです! 私はヒーローモノで正義の味方を演じて、桃月さんは敵役。作品は違いますけど、いつか直接戦う機会があったらいいなと思っています。

桃月:それ、面白そう! 何周年記念とかの作品で共演したいね。

工藤:ぜひ!

桃月:私は、もっと女優のお仕事を増やしていきたいなと思っています。それと、裏方にも興味があるので何かをプロデュースしてみたい。いつか、ファッションブランドを立ち上げてみたいというひそかな野望を抱いています。


◆取材・文=月山武桜