二人に共通するのは、ヒップホップというカルチャーが好き、という思い。DJ松永は「(DJは)めちゃくちゃ好きですね。自分の意思で始めた好きなことって、めっちゃ想像力湧いてくるなと思うんです」、R-指定も「『どうやったらラップがうまくなりますか』って聞かれることがあるんですけど、それを自分で見つけるのが一番の楽しみ。“発見”が一番楽しいんで。俺らも、それをするのがおもろい」と、いきいきと語った。
ラッパーとしての頂点を極めたR-指定だが「日常生活が不得意」だという。
DJ松永に「歯を磨き始めたら30分くらい磨き続けているとか、サイクルの1ブロックが長い」と指摘されると、R-指定は「皆さん一日を24時間で区切ってはるじゃないですか。24時間のうちに起きる、ご飯を食べる、仕事に行く、趣味の時間にする、お風呂に入る、歯を磨く、寝る、みたいなのを収めている。神業っすよ。神業を毎日やっている」とユニークに表現。
林先生が「社会に“定型的な生き方”から外れる人を吸収するゆとりがないんですよね」と応じると、「ないですね。“余白”がないなと思いますね」「“仕方ない”が世の中からなくなっちゃったんですよね」とうなずいた。
そんなR-指定に、DJ松永は「R-指定さんはラップがあって、人を楽しませる才能があって、人間力があって、人に愛される才能があって、周りに助けてくれる人がいて。これだけ必要とされて人と仲良くやっている時点で、どう考えても必要な存在だなと思いますね」としみじみ。
林先生が「めちゃくちゃリスペクトされているじゃないですか」と指摘すると、「そうですね。そうじゃないと組まないっていうのはありますよね」と笑顔で答えた。
二人の互いへの尊敬の念が印象的だったインタビューを終え、林先生は「ああやってベストなパートナーを見つけたからこそ、1+1が2どころか100にもなって、自分たちの世界を広げていける。全く知らなかった二つの世界の知識とともに、彼らに教えてもらったな、いい授業を聞いたなっていうのが率直な感想です」と総括。
スタジオで見守った田村淳も感じるものがあったようで、「無性に(相方の田村)亮さんとしゃべりたくなったね」と相方に思いを馳せていた。
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