若月佑美、約4年ぶりの写真集は「胸を張って自分の名刺代わりにしたい写真集ができた」<Interview>

2021/09/03 07:00 配信

グラビア インタビュー

若月佑美

「神様に味方してもらったなって感じがしました(笑)」


――たくさん撮影のバリエーションがあるので、撮影期間も長かったんじゃないですか?

3日間ですね。

――本当ですか? いろんなロケ地を1~2カ月かけて回ったのかと思ってました。

1日で結構な衣装替えとメーク替えをさせていただいて、3日間で撮り切りました。普通の写真集は“どこかに行って”撮ることが多いから、なかなか頻繁にヘアメークを変えることってできないんですよね。ホテルに戻ったり、メークルームに行ったりしなきゃいけないので。

でも、今回はスタジオ内で撮ることも多かったので、髪もメークも衣装もバンバン変えられました。それは遠くに行けないことをマイナスにしなかったというか、逆にスタジオ内で撮り続けるからこそいろんな挑戦ができたのかなと思っていて、それがすごく印象に残っています。

――撮影中の印象的なエピソードがありましたらお聞きしたいのですが。

これはロケに行った時のことなんですけど、天候はずっと雨予報で降水確率も高くて、海も荒波なんじゃないかって話もしていたんです。けど、ありがたいことに実際に行ってみたら晴れて。でも、ただ晴れてたわけじゃなくて、撮ってる時は晴れてるんですけど、移動する時は大雨だったりして。撮影中は本当にそんな繰り返しで、それで「今日の撮影終わりでーす」ってなったらまた雨が降ったんですよ。そこは本当に神様に味方してもらったなって感じがしました(笑)。

――何かカメラマンさんと相談したことはありましたか?

「今回は私も挑戦してみたいので、私がその瞬間でやりたいと思った表情とか行動とかポーズとか、いろんなことをしてしまいますけど、良いと思ったらシャッターを切ってもらって、違うなと思ったら切らなくて大丈夫です」とお伝えしました(笑)。

――ファースト写真集から約4年たってのセカンド写真集ですが、ご自身で今作を見て、被写体としてここが変わったなって感じるところはありましたか?

シチュエーションによっては「笑顔で」とか決まりを作るときもあるんですけど、そうじゃない時は、前は頭で考えちゃうタイプだったので、「今は笑顔の方がいいのかな?」とか「どういう表情を求められてるんだろう?」って一番に考えちゃっていたんです。

でも最近は「自由に表現することもいいんだ」というか、若月佑美として撮ってもらえている作品の時は、自分がその時したい表情とか、その時思った感情とかを素直に出していくのも1つの作品になるんだなということを学べたかなと思います。

あとは、「見てもらった先がある」と思って撮られるかどうかっていうところも変わりましたね。今まではただありのままでいる私を撮ってもらって、その先までは考えずにいたんですけど、「この写真が誰かに届いたときにその人にどういう感情を与えられるだろう?」とか「どういう良い作用をもたらすことができるだろう?」ということを考えながら表現しようって思うようになりました。

お芝居をやらせていただく機会が増えて、そこで“自分だけで終わらない”というか、“受け取ってもらう相手がいて、やっと1つの作品として成り立つ”っていうことが分かったんです。この写真集も自己満足で終わらず、届ける相手がいるってことをちゃんと理解して、見てもらって初めて作品になると思って、いろんな人に見てもらえるように、たくさんのシチュエーションを用意しました。

――ご自身で今回の写真集の帯コメントを書くとしたらどう書きますか?

うーん、何ですかね? (少し考えて)「全部、私」って書くかな。全部違う私に見えてほしいけど、そこにいるのは全部私だっていう、負の感情をした顔も喜びの顔も、子供っぽく見える写真も大人っぽく見える写真も、「全部私です」っていう人間味も感じてもらえたらいいなと思うので。

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