――7月3日にORβIT初のオンラインファンミーティングを開催しました。準備する過程や本番、大変だったことはありますか?
TOMO:やってる最中は着替えも準備もバタバタで、っていうのを初めて経験しましたね。今回はバンドにお願いしてアコースティック・バージョンでやらせていただいたんですけど、生の演奏というのもありますし、自分たちだけでやってるわけじゃないから、僕たちの後ろにいる方と1つになるというか、そういう気持ちで歌うことを意識しました。だから、ただ歌ってるだけという感じはなかったですね。
JUNE:バンドをバックにパフォーマンスするのは初めてだったもんね。本当は目の前にお客さんがいてくれたら、生バンドの感じもより伝わったんじゃないかと思うんですけど。それはちょっと悲しいですけど、楽しんでる自分たちをお見せできたらと思ってました。
TOMO:オンラインならではのことといえば、外音がなかったのが個人的に大変でした。オンラインだから、スタジオに音を流す必要がなかったんですよね。だから僕が歌っている時はイヤモニから聞こえてくる音を確認する感じでした。ただ、そうするとどうしてもみんなにはどう聞こえてるのか気になっちゃって…。お客さんの反応もないし、僕の耳にはこう聞こえてるけど、みんなにはどう聞こえてるんだろうっていう不安はありました。JUNEの時は外音あったよね?
JUNE:僕はリハの段階で外音を出してもらうように頼んだんだよ。外音がないとひとりでワチャワチャしているだけみたいな感じになっちゃって、音響さんにお願いしたの。でも音が大き過ぎるとダメと言われたので、ギリギリOKな大きさの音を出してもらいました。
――リーダーのHEECHOさんが「オフラインにこだわったから、このタイミングになった」と言っていましたが、オンラインとはいえファンミーティングを終えて感じたことはありましたか?
JUNE:終わってホッとしたのはありますけど、大丈夫だったかなっていう心配のほうが大きかったですね。僕たちにとって初めてのイベントだったので、うまくできてたらいいなと。みなさんからの反響は、まだ実感がないですね。有観客だったらその場で反応がわかるんですけど、それがないからわかりにくい、というのはあります。
TOMO:本当だったら直接みなさんに会って、有観客で初めてのライブをやるのが一番いいという気持ちがあったのでイベント開催が7月まで伸びてしまったんですけど、でもこの状況でやれることをやらないと、とも思ったんですよね。僕たちの仕事はみなさんに歌を届けることなので、オンラインでも何でも、やらないよりやった方が絶対にいい。それが僕たちの本質というか、本当にやるべきことじゃないかって。そしてファンミーティングでのみなさんの反応を見て、僕たちは歌うことが仕事なんだ、届けるのが仕事なんだっていうことに改めて気づかされたので、やってよかったと思いますし、後悔はないです。直接じゃなくても、僕たちの歌を聞いてもらえたことが単純に嬉しかったですね。
――今は直接ファンの前でパフォーマンスする機会が少ない状況ですが、そんな中でモチベーションや自信を保つためにしていることは?
TOMO:直接は会えないですけど、オンライン・イベントでファンのみなさんの顔を見ることはできるので、みなさんのお顔を見て、お話しして、自分たちの曲の感想をいただいて、そこで元気をもらってますね。オンライン・イベントに参加してくれるだけでも嬉しいので、どの言葉が一番嬉しかった!というよりは、その状況、環境自体が嬉しいですし、ありがたいです。当たり前のことではないので、常に感謝し続けています。それに、僕としては音楽を制作している過程もめっちゃ好きなので、音楽に関わってる時間がモチベーションでもあります。
JUNE:ありがたいことに暇ではない日々が続いているので、1日1日のスケジュールをこなしていくという感じですね。今は目の前の仕事を1個ずつ積み重ねて、仕事があることのありがたみをモチベーションにしています。
TOMO:もちろん今回の取材もその1つです。僕たちのインタビューを掲載していただけるって聞いた時はがんばってきてよかった、どこかで見てくれている人はいるんだって思える瞬間です。これからもいいものを作れるようにがんばって、また呼んでいただけるようにしたいです。
――9月25日(土)、26日(日)には初めてのオンライン・ライブ「With」の開催が予定されています。このライブでどんなところを見せたいですか?
JUNE:初めてのライブなので、これまでで一番カッコいい僕たちをお届けできたらいいなと思ってます。そのために今、練習をがんばっているので、期待していてください!
TOMO:まだ深い話まではできていないんですけど、今はこの日のために準備を進めているところです。メンバーとスタッフが一丸となって、演出や構成についても話し合っている最中です。やっぱりライブはただ音楽を聞くだけじゃなくて、目で見て耳で聞くものなので、画として面白いものを作り上げていけたらいいなと思ってて。今は毎日、頭の中でどんなライブにしようか考えるのが楽しいです。今やってることは全部、ライブの準備につながることだと思うので。
――最後に、読者にメッセージをお願いします。
TOMO:僕たちはこれまで自分たちで楽曲制作に関わったり、ここにはいないYUGOとSHUNYAが中心に振り付けた曲もあったりと、メンバーそれぞれが個性を発揮しているグループだと自負しています。もちろん音楽が僕たちの軸ではありますが、SHUNYAが手掛けたデザインも素晴らしいですし、曲だけじゃなく目で見て楽しめるMVもあって、バランスよく楽しんでいただけると思います。メンバーもそれぞれ異なる個性の持ち主だけど、不思議とまとまってるグループなんですよね。僕たちの作った音楽に、僕たち自身の気持ちが込められているので、とにかく一度でいいから曲を聞いてみてください!
JUNE:メンバーは個性豊かだしみんなマイペースだけど、自分たちで作った音楽で自分たちの今の気持ちを発信しているから、応援していて感情移入しやすいグループだと思います。僕たちはまだまだ発展途上というか、成長している段階なので、その過程を一緒に楽しんでいただきながら、みなさんと一緒に上に行けるグループになりたいと思っています。これからもっといろんなことに挑戦して、幅を広げていければいいなと思っています。
取材・文=尹秀姫/スタイリスト=奥富思誉里/ヘア&メーク=田中文恵/衣装協力=Caka、CULLNI・SHINGO KUZUNO・WYM LIDNM(Sian PR)、セイバー(ワイティーエス)、ディーゼル(ディーゼル ジャパン)、ドクターマーチン(ドクターマーチン・エアウエア ジャパン)、ナラティブ・プラトゥーン(ロジェ)、マイナス(アドナスト)
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