――ラジオをやっていてよかったと思うことは何でしょうか?
ikura:やっぱり、私たちの新しい情報をいち早く、ファンの方へお届けできることですね。そういった週に1回のアットホームな場所とお時間をいただけていることは本当にありがたいことだなと、この数か月間で身にしみて感じています。
Ayase:僕たちがどこまで大きく活動の幅を広げても、その中心には、僕らの楽曲や情報を受け取ってくれるファンの存在がある。そういう方たちに一番に報告することができて、そこから波及していく。ラジオはそういう仕組みの核となる部分だと思います。
――ラジオをはじめとしたメディアに登場する機会が増えたことで、Ayaseさん、ikuraさんの人柄が世間の方々に周知されるようになったかと思います。昨今、顔出しをしなかったり、メディア出演を限定的にされるアーティストも多い中、お二人はパーソナルな部分をオープンにすることに抵抗感はありませんでしたか?
Ayase:パーソナルな部分を見せていくことに関しては、全然抵抗はなかったです。僕自身、まずは音楽を好きになって、次にその音楽を作ったアーティストに興味を持ち、好きになって、その人が手がける音楽をもっと好きになって…っていうサイクルの中で音楽を楽しむことが日常、多いんですよね。だから、僕らのファンの方もそういう楽しみ方をしてもらえればうれしいです。
ikura:私も同じです。人間的に「こんなところもあるんだ」と人柄やパーソナルな部分を知った上で聞く音楽は、すごく濃密なものになると思うんですよね。
――多くの人に知られるようになった今、以前と比べて何か変化はありましたか?
Ayase:う~ん、特になく、変わらずですね。自分たちの内面や物事の捉え方、音楽に対する向き合い方など、意識が高まるという意味での変化はあるんですけど、実生活における何か大きい変化はこれと言ってありません。僕に関していうと、YOASOBIの結成当初、ものすごい頻度でお酒を飲みに行ってたんですけど、コロナ禍でそれもなくなり、特に大きい買い物をするでもなく、本当にありがたいことに毎日忙しくお仕事をさせていただいているという感じです。
ikura:街に出た時に声をかけられることが増えたかな~と。特にラジオを始めてからは、初めましての方が「ikuraさんってこういうところがありますよね」と私の人柄まで既に知っていることもあって、そういう時にメディアを通して多くの人に見ていただけていると実感しますね。
――今後「YOASOBIのオールナイトニッポンX(クロス)」でやってみたいことはありますか?
ikura:今のご時世がもし少し落ち着いたら、リスナーさんたちとのトークイベントをしてみたいです。やっぱり、今まで文面でしか繋がってこれなかったので、「いつもメールを送ってくれる人はこんな感じだったんだ!」とわかるのはすごく面白そうですし、皆さんに会えたらいいなという気持ちがあります。いつもリスナーの皆さんとのやり取りやメールに励まされたり、ワクワクした気持ちにさせてもらったりして、感謝の気持ちでいっぱいです。ラジオパーソナリティ初心者として少しずつ成長していけるように頑張るので、皆さんもぜひ一緒に楽しんでいただけるとうれしいです。
Ayase:僕はいつも思ってるんですけど、お酒飲みながらラジオをやりたい。仲のいいクリエイターやミュージシャン2~3人呼んで、どうでもいいことを議論したりっていうのを一度やってみたいんですよね。お酒飲みながらでいいんだったら、8時間ぐらいできる自信があります(笑)。そのほうがよっぽど僕らの素が出るんじゃないかな。ラジオのパーソナリティとして、まだまだ成長途中過ぎる段階ではありますが、聴いていただいている方々とともにみんなで作り上げていく番組にしていければと思っているので、音楽と一緒にラジオのほうも応援よろしくお願いいたします。
文=こじへい
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