吉野北人×柳俊太郎インタビュー「自分じゃない人を演じるのってこんなに大変なんだ…」<トーキョー製麺所>

吉野、“さえない役”で新境地「自分じゃない人を演じるのってこんなに大変なんだ…」

「トーキョー製麺所」 第1話より (C)「トーキョー製麺所」 製作委員会・MBS


――それぞれ演じる役をどう捉えられていますか?

吉野:赤松はすごく真っすぐで熱くて、信念を持っている役です。人に言われたことに流されず、自分の意志で行動する部分がありながら、従業員をサポートする温かい部分もあったり、どこか抜けてる部分があったりして、つかみどころのない人間です。

柳:青井は、夢を追いながらうどん屋さんでバイト続けてたら、知らないうちにバイトリーダーになって、急に変な店長が来て、いろいろと惑わされるという役どころです。ただ、夢を追いながらバイトをしている、ただそれだけの男というか、生活費が稼げるくらい働ければそれでよいという男なんですが、そこにめちゃくちゃ熱い店長が来ちゃって、そこで青井の新しい価値観が生まれるので。そこの変化が芝居をしていて楽しいですね。

――吉野さんは今作が地上波の連続ドラマ初主演となりますが、オファーを聞いた時、どんなお気持ちでしたか。

吉野:主演のドラマが決まってうれしさもありましたが、赤松のキャラクターをどう演じようかと最初は不安でした。僕はマイペースで、普段喋る時もゆったりしているんですけど、赤松はハキハキ喋ったり、意見をズバッと言ったり、他人の意見をあんまり取り入れないタイプという自分の性格とは真逆のキャラクターで。僕にはそういうところがないので最初は戸惑いましたが、赤松というキャラクターを解釈しながら演じていくうちに赤松になりきれているかなと思っています。

でも、演じた後はどっと疲れますね(笑)。自分じゃない人を演じるのってこんなに大変なんだ…と実感しています。

――そういう役を演じたことで、俳優として成長できているな、変化があったなと感じる部分はありますか?

吉野:今まで格好良い役しかやってきたことがなかったので、今回はキャラクターの強い役を演じたことで振り切れたというか…どんな役でも演じるのが役者だと思うので、妥協せずにやっていきたいなと思います。いろんな役者さんとお芝居をすると勉強になることばかりなので、共演者の方々からいろいろなことを盗みながら、演じる役の幅を広げていきたいです。

――柳さんは、青井とご自身で共通する部分や、役を演じることで成長できたなと感じる部分はありますか?

柳:僕もテンションは結構こんな感じです。でも、青井は結構ブチギレたりするんですけど、僕はしないです(笑)。青井は夢を持ちながら臆病な部分を持っているんですが、僕もそういうところがあって。周りの人の力を借りて乗り越えていくというところも描かれているので、そういう部分では、自分も周りに支えられて生きているんだなという思いはありますね。

青井にはバイトメンバーの仲間が居るんですけど、僕自身、こうやって撮影現場に来るとキャストとかスタッフとか、作品を作り上げる一緒のチーム、仲間が居るので、青井と同じように周りに支えられているなと。

「トーキョー製麺所」 第1話より (C)「トーキョー製麺所」 製作委員会・MBS


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