――永野さんと山本さんは今回が初共演ですが、以前からお知り合いだったそうですね。
山本 雑誌の「nicola(二コラ)」でモデルをやっていたときに同じだったんです。でも、2歳年下の子たちでグループができていたから、なかなか話し掛けられなくて。そういえば、私の最後の「nicola」のときの運動会は、同じグループだったよね。卒業式に花束をくれたのも芽郁で。あと、渋谷でも偶然会ったことがあって、なんか縁があるのかなって思ってました。
永野 そう、渋谷で会いましたね。私が道に迷っているときに、偶然、舞香ちゃんを見掛けて。あのときはお世話になりました(笑)。
――永野さんは山本さんに対して、いつも敬語なんですか?
永野 そうですね。
山本 全然、敬語じゃなくていいのに。たぶん、もうちょっとしたら、敬語じゃなくなりますよ。今もたまに敬語じゃないから(笑)。
永野 やっぱり年上だし、仲良くしていても、してもらっているという感覚があるんですよね。舞香ちゃんのことは本当に大好きなんですよ。でも、年齢というのがあるじゃないですか。だから、ちゃんとするときは、ちゃんとしないとなというのはあります。
山本 十分にちゃんとしてるじゃん。でもね、1週間に2、3回は絶対にLINEをしてくるんですよね。
永野 舞香ちゃんが好きなんです(笑)。
山本 知ってる(笑)。芽郁は「nicola」でモデルをしているときから、一人だけ雰囲気が違ったんです。「私、全然一人で大丈夫だし」みたいな感じで(笑)。そのときに、私と同じものを感じたんですよね。
永野 私、みんなとめっちゃ仲良くしてたはずなんですけど(笑)。
山本 確かに仲は良さそうだったけど、芽郁はちゃんと自分を持っているというか。私こそ、みんなと一緒にいても、一番はじっこで夏休みの宿題をしているタイプだったから。芽郁も一人が好きでしょう?
永野 好きですね。
山本 だから似ているなと思いました。でも、ちゃんと話したことがなかったし、今回の映画でも最初はちょっと壁があったよね。すずめとゆゆかが体育館でケンカするシーンから、すごく仲良くなった気がします。
永野 あのときは筋肉痛がすごかったですよね(笑)。二人とも本気でぶつかり合っていたので、それが次の日に体に表れた感じでしたね。
山本 あの日はお互いにいろいろ話をしたよね。連絡先を交換したのもその日だったし。そういえば、そのときに芽郁がうずらの卵をくれたんですよ。
永野 その情報、いらないんじゃないですか(笑)? でも、それまでは私自身が壁を作っていたので。私は人に対してすぐにオープンにしているようで実はそうじゃないというところがあるんですよね。なので、舞香ちゃんといい感じでケンカのシーンを撮影しつつ、どんどん自分の中の壁を壊していった感じでした。
――では、最後にそれぞれ気に入っているシーンを教えてください。
永野 予告編にもある馬村が「お前、俺のことを好きになればいいのに」と言うシーンですね。馬村がその言葉を言ってくれたときに、本当に安心して涙が出てきたんです。それはすずめが馬村のことを気になり始めて、すずめの中で馬村が獅子尾先生を飛び越える存在になった瞬間だったんだと思うんですけど、あのシーンは本当に好きです。
山本 私は獅子尾先生がすずめを後ろから抱きしめたところ。あれは女の子なら、誰でもされたいし、憧れちゃいますよね。でも、ゆゆかはそういうシーンがひとつもなかったから、単純に芽郁がうらやましいです(笑)。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)