ルー大柴、長崎での冠番組「よル〜じげ」が支持される理由

2021/09/03 18:29 配信

バラエティー コラム 連載


その番組こそ「よル〜じげ トゥギャザーしようぜ!!」(長崎国際テレビ 土曜23:30)である。

そもそも「よル〜じげ」というタイトルからして不思議な語感と思うかもしれないが、これは長崎の方言で地元民を表す「じげもん」からきている。同局では土曜日朝に「あさじげZ」、昼に「ひるじげドン」という情報番組を放送しており、夜に放送しているのが「よル〜じげ」というわけである。

ルー大柴自身は長崎出身ではないのだが、彼の祖父が長崎出身という縁があり、2017年からこの地で冠番組を持っている。

今年度から23:30に時間が繰り上がったが、昨年度まではもっと深い深夜0:55が開始時間であった。いかに週末土曜日とはいえド深夜。見る人は少ないかと思いきや世帯視聴率は6%を超えていたというから驚く(ちなみに、23:30に繰り上がって以降は11%を超えている)。単純比較はできないものの、東京キー局の深夜1時前後の番組視聴率が平均して1〜2%ということを考えるとその人気ぶりがわかるだろう。

それほどの人気なら、さぞや変わった趣向の番組なのかと思いきや、基本的にはルー大柴が、増田マネージャーとともに長崎の各地を訪ね歩くシンプルな散歩番組だ。

ひとつ大きく特徴があるとすれば、それはやはりルー大柴の代名詞「ルー語」であろう。冒頭から「グランパはロング崎出身」と始まり、その後も地名はもちろん至る所で英語混じりのルー語が連発される。軍艦島が「軍艦アイランド」などはわかるが、先日放送の「波佐見町」は「波佐ルック町」になっていた。相変わらず「そこ?」というところが英語になるルー語センス、まだまだ健在である。

番組サブタイトルにもなっている「トゥギャザーしようぜ」が流行語になり大ブレイクしたのが1990年頃、その後ブログなどから若年層に再びルー語が注目されたのが2007年頃、平成の30年を越え、令和になってもルー語は多くの人の心を掴んでいる。

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