BLUE ENCOUNTボーカルの田邊駿一が新曲「囮囚(ばけもの)」、ドラマ「ボイス―」、そしてあふれるドラマ愛を語る!

2021/09/08 08:00 配信

音楽 インタビュー

「囮囚」をリリースするBLUE ENCOUNT・ボーカルの田邊駿一撮影=富田一也

──(笑)では、ドラマ主題歌ベストスリーというと?

「3位は『ロングバケーション』(1996年フジテレビ系)の『LA・LA・LA LOVESONG』です。2位は『ごくせん(第2シリーズ)』(2005年日本テレビ系)の主題歌のD-51さんの『NO MORE CRY』ですね。もう大好きです。僕と同じ歳の高良健吾くんがで出ていたんですけど、同じ熊本出身なんです。熊本では爽やかヘアーが印象的だった彼が、坊主にしてまでドラマに出たというところに、当時同郷の人間としてすごく男気を感じたんですよね。

1位はスペシャルドラマなんですけど、豊川悦司さんと加藤あいさんが共演した『同窓会へようこそ~遅すぎた夏の帰郷~』(1999年TBS系)の主題歌のThe Gardensさんの『エンドレスサマー』です。僕が小学校のときに放送されたんですけど、ドラマ自体もめちゃくちゃ名作なんです。夏のノスタルジーにあふれたファンタジー要素の強いラブストーリーで。それで曲もマジで泣けるんです。当時は歌詞の検索ツールがなかったので、ひたすら聞きとってノートに歌詞を書いてました。サビの最後に『透き通った心届かせて 潮騒に乗せて』って歌詞があるんですけど、ずっと聞き間違えていて、『白バイに乗せて』って書いてたんですよ。『何やこの歌詞! つかまってるやんか』って思ってたんですけど、そのまま鼻歌で歌ってて。そしたらおかんが『何その歌?』みたいになってました(笑)。その頃から気になった曲はノートに歌詞を書いて覚えていました。洋楽の曲もそうやって発音を勉強してて。未だに1位はこの曲です」

──ちなみに、どういう基準でドラマを見ることが多いんですか?

「僕はキャストさんです。単純に役者さんの演技が好きですし、役者さん同士の化学反応が好きなんですよね。そういう面では最近だと『コントが始まる』(日本テレビ系)は良かったですね。うまいこと28歳のキャストで固めてくれて。ああいうサブカル感のあるドラマは好きです。一昨年放送してた生田斗真さんの『俺の話は長い』(2019年日本テレビ系)とか。仕事から疲れて帰ってきてテレビ見るときは仕事モードになりたくないので、サブカル感があったり、肩肘張らないドラマを欲するんです。
僕はサウナも好きなので、原田泰造さんの『サ道』(2019年、2021年テレビ東京系)も好きです。あと、中村倫也さんの『コーヒーいかがでしょう』(テレビ東京系)も好きです。コーヒー焼酎を作る回があったのですが、それが美味しそう過ぎて、すぐネットでコーヒー焼酎買いました(笑)。『イチケイのカラス』(フジテレビ系)も見てました。竹野内豊さんが最高で。僕5本の指に入るくらい人生で会いたい人ランキングに竹野内さんが入ってるんです。『ビーチボーイズ』(1997年フジテレビ系)も好きでしたし、松嶋菜々子さんとの『氷の世界』(1999年フジテレビ系)もすごく好きで。
『氷の世界』は当時恋愛ものばかりだった月9でサスペンスものをやるという挑戦的な作品だったんですけど。
『イチケイのカラス』は黒木(華)さんも良いんですよね。ドラマでいうと、『凪のお暇』(2019年TBS系)からの演技の幅がすごいです。いや~、ドラマの話になると止まらないですね(笑)。お酒が飲みたくなってきたなあ。ほんとバンド界ではドラマ愛で負ける気はしないです」

取材・文=小松香里

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