<清水尋也>「モネ」地味男子→イケメン変身で脚光!“強さ&甘さ”兼ね備え話題作に多数出演

2021/09/11 07:30 配信

ドラマ レビュー

「おかえりモネ」より内田衛(清水尋也)(C)NHK

“朝ドラ”こと連続テレビ小説「おかえりモネ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。9月6日より放送された第17週「わたしたちに出来ること」では、主人公・モネこと百音(清原果耶)の同僚・内田衛(清水尋也)が、今までの地味なルックスからイケメンに大変身。「内田くん」がTwitterのトレンドに入るなど注目を集めた。今回は内田の二面性を見事に演じた清水尋也の魅力を、フリーライターでドラマ・映画などエンタメ作品に関する記事を多数執筆する木俣冬が解説する。(以下、一部ネタバレが含まれます)

キャスターに抜擢された内田

「おかえりモネ」第83話より(C)NHK


内田衛はなかなか個性的な人物である。キノコヘアにメガネという冴えない雰囲気だが以前はモデルをやっていて、その時のビジュアルはものすごくかっこいい。つまりポテンシャルは高いのだ。

風のエキスパートで風の研究に余念がなく、花粉症のため花粉症アプリを開発提案し、その企画が実現化できそう。自分のやりたいこと、得意なことと仕事が見事に合致していて迷いがない。朝岡(西島秀俊)に見いだされ、社長(井上順)にも気に入られている。

極めて着実な内田は、「あさキラッ」の天気コーナーのテコ入れのためキャスターに抜擢されることになった。

メガネを外し髪型も変えスーツを着た内田は幅広い層に受けそうな爽やかで知性的で穏やかそうに見え、視聴者の評判もいいため、莉子(今田美桜)と2人体制でやることになる。

比較されて莉子は焦るが、これは朝岡が彼女に試練を与える作戦で、結果的には莉子も自分の進む道をみつけ輝きはじめるのだった。

これまで個性的なビジュアルながらさほど目立つ出番がなかった内田が、ここへ来て注目を浴び始めた。

百音の幼馴染の明日美(恒松祐里)は内田のスーツを買いにつきあったり「マモちゃん」と呼んだり「育てたい」と萌えたりと大接近。このふたりの関係も気になる。

内田の属性である、勉強熱心で、積極的に前に出ていくタイプではなく猫背気味で痩せ型、長身という点は、百音の恋人・菅波(坂口健太郎、身長183センチ)と若干かぶるところがあるように感じる。

もちろん年齢も職業も違う。あくまで長身、やせ型、研究家タイプという部分である。

菅波のほうがメインキャラで目立つ分、あとから登場する内田をどう演じるかなかなか難しいところだったのではないだろうか。

だが内田役の清水尋也(身長186センチ)はいい塩梅に差別化し、菅波とはまた違う研究熱心キャラを作りあげた。清水と坂口、各々の技術と感性の賜物であろう。

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