<清水尋也>「モネ」地味男子→イケメン変身で脚光!“強さ&甘さ”兼ね備え話題作に多数出演

2021/09/11 07:30 配信

ドラマ レビュー

「おかえりモネ」第83回 明日美(恒松祐里)にスーツを選んでもらうことになった内田(清水尋也)(C)NHK

“ドSくん”から繊細な彦星くんまで幅広く


清水は1999年生まれの22歳。デビューは中学生のとき2012年。その後、2014年の映画「渇き。」ではオーディションで重要な役に抜擢され、それを弾みに「ソロモンの偽証 前編・事件/後編・裁判」「ストレイヤーズ・クロニクル」「ちはやふる 上の句・下の句・結び」「ホットギミック ガールミーツボーイ」など話題作に次々出演、ネクストブレイク俳優として注目されるようになる。

「ちはやふる」では主人公・千早(広瀬すず)のかるた競技のライバルで「ドSくん」という渾名のとおり常に上から目線で千早たちを挑発してくる役を演じて人気を博した。

ドラマ初主演は2018年、「インベスターZ」(テレビ東京)。進学校の成績トップで投資部をつくって活動する天才高校生投資家をクールに演じた。

2021年は「アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜」(テレビ東京)でデジタルに強い刑事役。パソコンをカタカタやっていろいろと調べているこの役が内田にちょっと近いかもしれない。

「モネ」の脚本家・安達奈緒子が脚本を手掛けたドラマ「サギデカ」(2019年、NHK)にも刑事役で出演した。

クールな頭脳派の役が似合い、投資家やデジタルに詳しい人物役に“説得力”があるのは、その細身で鋭さのある身体のせいだろうか。

筆者が印象に残っているのは、坂元裕二脚本の「anone」(2018年、日本テレビ系)。広瀬すず演じるハリカという少女とスマホでメッセージのやりとりをしている「彦星くん」という名の謎の少年役。病気で入院していてハリカは彼を心配する。

最初のうち出番は少なく、メッセージのやりとりの声と病院の窓から小さく姿が見えるくらいだったが、清水の華奢な独特のフォルムだけで「彦星くん」の哀愁が感じられて見守りたくなったものである。

また、最新出演映画「東京リベンジャーズ」で演じている謎の不良・ハンマは、特攻服でツンツンに立った金髪で攻めた雰囲気。

クールでエッヂの効いた役がハマるが、目もとがやさしくて、強さと甘さが絶妙に混ざって見えるところに、自信に満ちた人物とおどおどした感じの人物、いじめっ子といじめられっ子など、真逆な役割を行き来できる秘密がありそう。もちろん演技力の高さは前提のうえである。

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