柴咲:私は環境に関して発信している方だとは思うのですが、どうしたらもっと受け取る側の方々にも自分事として受け取ってもらえるか、という思いがあリました。
今回の特集は、われわれ人間一人一人が、自分事として向き合うべき問題を取り上げています。自分たちの食卓も変わってしまうし、自分たちの生活も変えていかないといけないと感じることができました。
今まで他人事だと思っていたことがそうではない、という番組になっていると思いますので、自分事として捉えて、どう感じたか、ご意見もいただきたいと思います。
依田氏:柴咲さんが北海道で暮らしていらっしゃるということで、非常に知識が豊富でした。日本に住んでいると、自分の目の前のことしか気が付かないのですが、この番組は海外でどんな異常気象が起きているのか、どんな影響が出ているのか、目で見てすぐに分かる、非常にいい番組です。
最新のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書が出たばかりで、江守先生の貴重なお話が大変勉強になりました。
江守氏:海面上昇で島が沈むのは、その人のせいではなく、先進国やわれわれのCO2のせいだという話に、柴咲さんがものすごく反応してくださったことが非常に良かったです。これは「気候正義」と言いまして、世界的に問題になっているいわば人権侵害なんです。
日本では話題になることが非常に限られているので、このことが皆さんに伝わるといいと思いました。
八木早希(進行):海面上昇についても遠い国で行われていることと想像できなかったですが、誰かの故郷がなくなるんだ、という実感が湧きました。これは、遠い島の話ではなく、日本にも迫っている。自分自身の問題として捉えられるいい機会になりました。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)