――出演が決まった時の気持ちを教えてください。
まずは、率直にうれしかったです。実はありがたいことにオファーをいただいたんですけど、僕はそんなに演技経験がないので、一応演技を見せてくださいと言われまして。だめそうだったらやめますと。そういう感じなので、自分の中ではほぼオーディションですよね(笑)。プロデューサーさんや監督の前で演技を見せるときはめちゃめちゃ緊張しました。でも、自分の中ではあまり感触が良くなくて…。これはだめかなと思っていたので、決まったときはうれしかったです。ただ、セリフ量がどれだけあるのかまだ分かりませんでしたし、夏菜さんはじめ、メインキャストの方々もテレビで見たことある方ばかりなので、その中にちゃんと混ざれるかなという不安はありましたね。
――演じられるオレキングは女性を傷付けるという役ですが、どんな印象を受けましたか？
もちろん悪い役ではあるんですけど、その中には純粋な心も持っていて、悪いというのも、過去に何かがあったからなんだろうな…と思わせる役どころでした。お芝居をする上では、その“過去にあった何か”の部分を具体的にイメージをつけておくことが大事だという話をレッスンの先生からされていたので、台本を読み解きながら、レッスンの先生や監督と話しながら、エピソードを作り上げていきましたね。台本には書かれていない部分を埋めていくという感じです。
――普段のオレキングは人気動画配信者ということで、事前にYouTubeを見て勉強されたとうかがいました。
世直し系の動画配信者で、自撮りをするんですね。さらに、その自撮りの動画を一部、ドラマの中で使われる予定だったので、自撮りされている配信系の方の動画を見てカメラワークを勉強しました。僕は普段、自撮りはほとんどしないので。後は、オレキングがナンパされている女性を助けたり、ぼったくりバーの店長に詰め寄るシーンがあるんですけど、そういった動画が YouTubeにもあるか調べて、動きの部分や感情の部分を参考にさせていただきました。そこにオレキングの性格をプラスするという感じです。
――他に何か撮影で準備されたことはありますか？
2年ほど前から演技のレッスンはしているんですが、先生によく言われるのは、声の出し方が大事だと。いきなり本番で声を出すのは難しいので、日ごろから声を出すことが大切で、日々の鍛錬だと前から聞いて実践していたので、今回、事前にかなり稽古もしましたが、声を意識できたことは良かったと思っています。もちろんセリフの暗記にもすごく時間をかけました。スマホのボイスメモに自分で録音して、朝起きたとき、移動中、寝る前とか、ひたすら聞いて頭に入れました。
この記事の関連情報はこちら（WEBサイト ザテレビジョン）