キンプリ神宮寺勇太、舞台単独初主演&ストレートプレイ初挑戦!『今まで見た事のない、神宮寺勇太を大放出したい』

2021/09/14 04:00 配信

芸能一般

神宮寺勇太が三島由紀夫作品で舞台単独初主演を務める※提供写真

King & Prince神宮寺勇太を主演に、三島由紀夫の代表作「近代能楽集」から『葵上』『弱法師』を上演することが決定した。全八編の短編戯曲から成る「近代能楽集」。舞台単独初主演&ストレートプレイ初挑戦となる神宮寺は、『葵上』では美貌の青年・若林光役を演じ、『弱法師』では戦火で視力を失った二十歳の青年・俊徳役という、これまで数々の名優たちが演じてきた役を務める。神宮寺は「来ていただけるお客様に今まで見た事のない、神宮寺勇太を大放出したいと思いますので、よろしくお願いします!」と意気込みを明かした。

本作は、小説家としての活動にとどまらず、劇作家としても『鹿鳴館』や『サド侯爵夫人』など、数多くの作品を生み出し、早くから謡曲にも親しんできた三島が“能楽の自由な空間と時間の処理や、露わな形而上学的主題などを、そのまま現代に生かすためにシチュエーションを現代化”したといわれる作品。

能の物語を現代の設定へと落とし込みながら、現実世界を超越した能の幽玄さが違和感なく融合する独特の世界観が、演劇的にも最大の魅力となっている。

その中の一編『葵上』は、「源氏物語」を原典に、能楽、そして近代劇へと移り変わりながらも時代を超えても変わることのない、嫉妬や欲望、情念など、心の内に秘められた闇を生々しくも幻想的に描いた作品で三島自身が「一番気に入っている」と語る魂魄の劇。

また、『弱法師』は終末観に腰を据えた青年が、いかに大人の世界に復讐するかを軸に、滑稽にも見える両親とのやり取りと、主人公がこの世の終わりを語る長台詞、現実的なもの全てに対する敗北を表す最後のせりふが印象的な作品で、この二作品を連続上演する。

演出は、ストレートプレイからミュージカル、近代古典など多方面にわたる作品を手掛け、確固たる演出力で作品を創り上げてきた宮田慶子が担当。これまでトークイベントやリーディング形式の上演で「近代能楽集」の作品をひもといてきた宮田が、この独特の作品世界観を表現していく。

共演には、2016年の「魔術」以来5年ぶりの舞台出演となる中山美穂が、『葵上』では光のかつての恋人・六条康子を、『弱法師』では俊徳を救おうとする調停委員・桜間級子を演じる。さらに『葵上』には、佐藤みゆき金井菜々、『弱法師』には篠塚勝木村靖司加藤忍渋谷はるかと、若手からベテランまで実力派キャストが集結。