宇賀なつみ“個人的な働き方改革”は順調 一人だけの会社立ち上げも「こんなに自由で楽しいことはない」<インタビュー>

2021/09/15 08:30 配信

芸能一般 インタビュー 独占

宇賀なつみ 撮影:関根いおん

「やっぱりアナウンサーの仕事が好きなんだなぁ」


――これまでの2年半で面白かった仕事を教えてください。

全部面白いですよね。やっぱりバラエティーにゲストとして出るのは今までになかったですし、それを古巣でもやらせていただいたのはうれしかったです。あとは、お酒が好きなのでただただ飲み歩く仕事だったり、居酒屋のおかみなんて局アナ時代は絶対ありえないことですから、面白かったですね。

どんなに有名なメーカーやブランドでも、定番商品と新商品があるじゃないですか。私と言えばこれだよねっていうのがアナウンサーで、そのお仕事を軸としてやっていきたいんですけど、年に二つぐらいは新商品というか、新しいチャレンジをしようとは思っています。そういう意味では、今年で言うとルームウエアブランド「sana me」のプロデュースと、「土曜はナニする!?」(毎週土曜朝8:30-9:55、フジテレビ系)内で放送されるドラマ「イケドラ」の脚本を書かせていただいて。全く違う畑というか、そういうことにも挑戦できているのがうれしいなと思います。

――新しいことへの挑戦も、フリーでやりたかったことの一つですか?

自分が自分に飽きないためというのはありますし、会社として今後存続していくためには、たまに新しい球を投げておかないといけないなと思ったんです。違うと思えばすぐに引っ込めればいいですし、どれか一つがすごく成長するかもしれないじゃないですか。だから、自分という会社にとっての“商品”を長く継続させるための一つの方法ですかね。

私個人としては、私の生活や幸せというものは守らなきゃいけないわけですが、この会社の社長でもあるので、商品(私)を働かせないといけない。その主観と客観を使い分けてやっている、それも面白いですね。自分自身で実験している感じです。自分自身のことをうまく売ることができたら、もしかしたら他の人のことも売れるかもしれない、何か違うものも売れるかもしれない。だから今はいろんな場所に行って、いろんな人に会って、いろいろ取材しています。

――今後も活動の軸はアナウンサーということですね。

そうですね。せっかくフリーになったので、自分の判断だけで何でもできるわけじゃないですか。でも、意外とこの2年半を振り返って、ちゃんとアナウンサーの仕事をしていて、やっぱりアナウンサーの仕事が好きなんだなぁって気が付きました。

「アナウンサーの仕事しかしません」なんて決めたつもりはないんですけど、やっぱりアナウンサーの仕事をしているときが一番落ち着きます。今日もある企業のセミナーの進行をしたんですが、「私はこうなんです」ってしゃべるよりも、ちゃんと人の話を聞いてそれに受け答えをしたり、場をうまくまとめて進行したりする仕事の方が好きなんだなと実感しています。

――今後挑戦したいことを教えてください。

今は思いつかないですね。今のことで結構いっぱいいっぱいなので…。それこそ1年目に初めて出た番組で、「ドキュメンタリーのナレーションをやりたいです」と言ったら、そこからオファーをいただいて、「ナショナル ジオグラフィック」(ドキュメンタリー番組専門チャンネル)の方でやらせていただいたりとか、言うとかなうことがたくさんあるので(もっと)言っていきたんですけどね(笑)。

本当は海外ロケ番組とかやりたいんです。でも、今は海外に行けないですから。旅番組はずっとやりたいと思っているんですけど、今はなかなかご時世的に厳しいので…。

――では、最後に読者へメッセージをお願いします。

今は大変な状況ですが、必ず学びにつなげられるところがあるというか、得るものがあると思います。私自身も正直気が滅入りそうになる時もありますが、おうちの中をきれいにしたりとか、スキンケアをちゃんとするようになったりとか、良い面もありました。ついストレスを感じてしまいそうになりますが、できないことを数えるより、できることを数えて、頑張りましょう!

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