長く愛される国民的ドラマに出演させていただき、本当にうれしいです。実は米倉さんをはじめ、『ドクターX』のスタッフさんの中に、僕が10代の頃にご一緒させていただいた方がたくさんいらっしゃるんです。そんな皆さんと30代になった今、もう一度仕事ができることが本当に楽しみで、少しでも成長して大人になった姿を見せられたらと思いながら、撮影に挑みました。
米倉さんの、現場で生まれるものをちゃんとすくい取り、役に落とし込んでいる姿、そして何より主役として先頭に立って引っ張っていってくださる姿の重みを目の当たりして、「やっぱり凄い!尊敬できる方だな」と思いました。それから、僕も現場で「私、失敗しないので」のセリフを聞いたときは、野村萬斎さんと同じように「来たー!」と興奮してしまいました(笑)。
今回演じる一木は、「人を救う医者になりたい」という気持ちだけで突っ走る中、パンデミックで降りかかってきた不安や葛藤が少しあふれてしまう役どころです。一木の心境には共感も覚えたので、わりと等身大で演じています。
また、若い頃に外科医を演じたときよりも白衣の重みも感じています。一木の悩み、彼と大門先生の交流、そこから生まれる変化にはすごく心に迫るものがありますし、皆さんにも共感していただけると思いますので、ぜひご覧ください。
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