最初に番組の企画を聞いたときは「一回やってみないと見えない番組だなぁ」と思ったんだけど、実際に収録してみたら、みんな絵もうまいし、情報も興味深い! 絵で笑わせていくという点では、新たな「お笑いマンガ道場」(1976~1994年、中京テレビ/日本テレビ系)が生まれたなと!
プレゼンという意味では、この中から未来のスティーブ・ジョブズも出てくるかもしれない。そんな可能性すら感じた“近未来的な番組”だと思います。芸人に限らず、ゆくゆく特番とかで鳥山明さんや尾田栄一郎さんも出演して、絵を描いてくれたら、うれしいですね(笑)。あとわれわれの同期にBOOMERというコンビがいるんですけど、彼らは紙芝居ネタをやっていて、絵がうまいんですよ。だから、1回くらいはBOOMERにもチャンスを与えてほしいなぁと思います。プレゼン能力はほぼないですけどね(笑)。
ちなみに、爆笑問題の独自ルールは「田中がとにかくお茶をつぐ」というルール。最初にギャラの配分をどうするか話し合ったときに、「ネタを作るのは俺だから、7:3でいいよな?」と提案したら、田中が「それはいやだ」と言うので(笑)。「じゃあ、お茶をつげ」と。ネタ作りのときは常に、田中にお茶とお菓子を買ってきてもらってます。
芸人さんたちが自分でネタを作って、絵も描かなきゃいけないわけで、すごく負担が大きくて大変な番組だと思います。絵もそんなにうまくないし、ネタも作れない僕には無理ですね(笑)。だから、この番組でも僕はプレゼンを見て、適当に感想を言ってるだけで(笑)、楽させてもらっちゃってます。
それにしても初収録から、本当に皆さんのネタが面白かった! 今は各局、ネタ番組が増えてきてますけど、このタイプのネタ番組は他にないので、お笑い好きの方はもちろん、かなり必見だと思います。しかも、変わった条例や不思議な実話が軸にあって、それを各芸人がオリジナルにアレンジしてプレゼンするというのが面白い! そこをぜひ見ていただきたいです。
とにかく芸人さんたちが本当に大変だから、今後は写真を使ったり、文字だけでもいいし…絵の良しあしに関係ない部分での勝負があってもいいじゃないかな。そういう人たちがどんどん増えてくると、番組もさらに盛り上がって、長く続けられるんじゃないかなぁと思います。