坂東希、E-girls解散後に到達した“来る者拒まず”の境地「これまでとは違う私に」<インタビュー>

坂東希 撮影:山田健史

NAOTOは「意外と普通に人間なんだな」


──この3年間で女優として進化した点はどんなところでしょう。

この期間、年に1、2回お芝居のお仕事をいただいてはいましたが、メインはほとんどがE-girlsの活動だったんです。だからそれぞれの作品を点だとしたら、それが線として結ばれている感じはなかった。一つ一つの作品で成長しているというより、毎回が初めての感覚でした。

でも、今年に入って舞台やドラマに出演させていただいたり日常的にレッスンに行ったりすることで、お芝居のことを考える時間も増えたのが一番大きな変化かなと思います。

今までは女優として出ているというより、E-girlsがあったから呼ばれているという感覚だったんです。今、ゼロからスタートして学び直しているんです。

──撮影当時は、現在のようなコロナ禍の現場とは様子も違ったと思います。

全然違いました。台湾にもロケに行ったんです。撮影の合間には小籠包やかき氷を食べに行って、楽しませてもらいました。北九州での撮影もあって、その後に打ち上げもあって。しっかり楽しんでいたので、それも含めて懐かしいです。

──特に楽しかった思い出は?

同じ事務所のNAOTOさんとはそれまで話す機会が全然なかったので、この作品が1対1で話すきっかけになったんです。EXILEの皆さんって、私の中では生活感がないというか、「本当に洗濯とか自分でしているのかな?」みたいな印象だったんですよね(笑)。

想像がつかないじゃないですか。それで、「昨日の夜、何をしていたんですか?」って聞いてみたら「漫画を読んでいたよ」って普通の話だったので、「そんな感じなんだぁ」って驚きました。「昨日も飲んでいたよ」とかじゃないんだって(笑)。意外と普通に人間なんだな、と思いました。

山田愛奈ちゃんとは誕生日が近かったので、二人で「もうすぐ誕生日なんです、誕生日プレゼントお願いします」ってNAOTOさんに言っている動画が、携帯にまだ残っています(笑)。

──その時、実際になにかもらったんですか?

まだもらえていないんです。公開するころには誕生日は過ぎていますけど、また見せないと(笑)。

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