坂東希、E-girls解散後に到達した“来る者拒まず”の境地「これまでとは違う私に」<インタビュー>

坂東希 撮影:山田健史

やっぱり表現することが好き


──現在は女優として活躍されていますが、芸能入りのきっかけはモデルだったんですよね。

そうですね。E-girlsに入る前からモデルのお仕事を少しやっていました。

──もともと女優志望だったんですか?

最初はスカウトだったので、◯◯になりたい、というより興味本位でした。この世界にいるならいつか女優のお仕事もやるのかなと想像はしていましたが、その後E-girlsに入ることになって、今に至るという感じです。

──ではE-girlsとして活動すること自体、自分の中では意外なことだったんでしょうか。

まさか自分が踊る人になるなんて、という感覚です。運が良かったんですよ。それまでの自分では絶対に見られない景色を見ることができたので、本当にやれて良かった。偶然の積み重ねですね。

──そんなE-girlsを経て、今では女優です。

初めてモデルの活動を始めたのが13歳くらいだったので、将来のことも何も考えていなかったし、ここまで無我夢中で必死にやってきました。でも、どこかで「生涯踊っているわけではないんだろうな」という思いもあったんです。E-girlsとして活動しながらお芝居のお仕事を経験させてもらっていたこともあって、いろいろなことを考えていく中で「この仕事だったら一生懸命勉強して頑張れる」と思ったんです。

──何かきっかけがあって、女優業を意識するようになったわけではないんですか?

「女優をやりたい」というより、感覚的に「もうそろそろ次のステージに行くときだな」と思って踏み出した感じです。次のステージを「女優」と決める前は全然違うことをやってもいいとも思っていたんですが、悩んだ結果「やっぱり表現することが好き」と思って、この世界に残ることにしました。

──新しいステージの実感はいかがですか?

どうなるんだろうと思っていましたが、日々演技に関わらせていただく中で「面白いな」「もっとやりたいな」と思えたので、今はこの道に進んで良かったんじゃないかなと思えています。

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