坂東希、E-girls解散後に到達した“来る者拒まず”の境地「これまでとは違う私に」<インタビュー>

坂東希 撮影:山田健史

自分の武器を見つけていきたい


──現在の目標は何でしょうか?

今まではチームに所属していたこともあって、「こういうキャラでありたい」と自分で決めつけていたところがあったんです。「それはちょっと」とか「それは私じゃない」というこだわりが強かった。でも今は一人だから、来るもの拒まずで「自分にできるかな?」と思うようなことでもチャレンジしていきたいと思っています。自分の知らない自分を知りたいし、いろいろなことに挑戦しながら自分の武器を見つけていきたいです。

──それまではどんなこだわりがあったんですか?

私って、見た目が“E-girlsっぽく”なかったんですよね。洋服の趣味とかもE-girlsの雰囲気とは違うので、初対面の人に「本当に踊っているの?」と聞かれるようなタイプだったんです。そのことを武器だと思っていたので、視野が狭くなっていたところがありました。

──今ではそのこだわりが取れたんですね。

そうですね。何でもやってみたいです。意外な発見があるかもしれないですし。

──そういう意味では、幽霊役は新たなチャレンジでした。

はい、新鮮で面白かったです。特殊メークもしっかりやっていただいて。白いカラーコンタクトレンズを付けたんですよ。コンタクトレンズを入れること自体初めてだったので、人に入れてもらっていました。

──他の人に入れてもらうのは怖そうです(笑)。

指が迫ってくるので、ほとんど白目をむいた状態で入れてもらっていました(笑)。

──今後やってみたい役はなんですか?

映画「百万円と苦虫女」(2008年)の蒼井優さんがすごく好きなんです。ああいう普通なんだけど尖っている役をやってみたいと思っています。ダンスをやっていた経験を生かして、アクションにももっと挑戦していきたいです。

──では改めて、今作の見どころを教えてください。

出てくる登場人物の一人一人に感情移入したくなるような作品だと思います。人間ドラマが楽しめる作品で怖い映画ではないので、気軽に見にきていただければほっこりした気持ちで帰れると思います。ぜひ楽しんでほしいです。

──最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。

いつも応援していただきありがとうございます。今までとはお仕事も変わるので、これまでとは違う私になって、違う一面を見せられるように、これからも頑張っていきたいと思います。どうか温かく見守ってください。

◆取材・文=山田健史

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