それはまだ田辺さんと私がコンビだった頃の話です。
田辺:「この前○○の家に遊びに行ったの」
田辺さんは私も仲の良い同期の芸人の話を始めました。その子は一人暮らしをしていたのでよく遊びに行きました。
田辺:「バイトに行くから留守番しててくれって言われて私一人で留守番してたの」
私:「うんうん」
田辺:「そしたらさ、机の上に面白い物見つけたの」
私:「面白い物?」
田辺:「日記よ」
その日記帳は10年分の日記が書ける分厚い日記帳だったそうです。
田辺:「あ!中身は読んでないわよ!私、人の日記勝手に読んだりしないもの!」
田辺さんは「本当に読んでないわよ!」と、私は何も言っていないのに読んでないアピールをしてきました。
田辺:「でもさ、机の上に日記を置いておくほうも悪いでしょ」
世の中には自分の机の上にただ日記帳を置いておくことを悪だと思う人もいるのかと私は驚きました。
田辺:「あ、中身は読んでないわよ!でもさ、ちょっとだけ悪戯しちゃったわ!」
私:「悪戯?」
田辺:「ちらっと見たらね、使い始めなのか結構白紙のページが多かったからちょっと悪戯をね!内容は読んではないわよ!!ちらっとだけ!」
私:「何したの?」
田辺:「あの子の未来日記を書いたの。ふふふ」
私:「怒られるよ」
田辺:「大丈夫よ。適当な数ページに書いただけだし、ちゃんと筆跡も変えたし。私ってバレないよ」
筆跡を変えるなんて田辺さんは探偵を欺く犯人みたいな技術を持ってるんだなと思いました。
田辺:「ひひひ、何年後かに気づいて驚くだろうな。突然の未来日記。あ、日記の中身は読んでないよ」
私は絶対に田辺さんは日記の中身を読んでるなと思いました。
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