公開中の映画「ディセント2」の試写会が2日、都内で行われ、経済アナリストの森永卓郎氏がトークイベントを行った。
本作は、ホラー映画「ディセント」('05年)の続編。前作で洞くつに迷い込んだ女性探検家6人のうち、サラ(シャウナ・マクドナルド)が記憶を喪失した状態で生還し、レスキュー隊が残りの5人を救出するために洞くつに入り、新たな恐怖に襲われるという物語。
トークのテーマは“ホラー映画は意外と経済とつながりがある”。森永氏は、不況時にホラー映画が数多く作られると指摘し、その理由を「製作費が少ないながらもヒットできるという“もうけの秘密”があるからなんです」と力説。さらに詳しく、「ホラー映画は一流の映画と比べて製作費が半分から5分の1。主役のモンスターはギャラがほとんどいらないですし、舞台が洞くつなのでセットも安いですから。この作品を経済的にズバッと切るなら、一獲千金ですね。少ない製作費で大ヒットできる、別名“わらしべ長者”です」と解説した。
そして、不況の影響はテレビ業界にも及んでいると話し、「どんどんギャラが下がっていって、今では説明で使うフリップの方が高いんですよ。タクシー代も出ないし、ついにはお弁当かお茶か選択制になっちゃったんですよ。お弁当を食べてたらお茶がないからのどに詰まっちゃって…。あれはある意味ホラー映画でしたね」と笑いを交えて裏話を披露した。
本作について森永氏は「この映画はオタクの世界に旋風を起こすと思います」と予言。「草食系男子、肉食系男子ときて、これからは“洞くつ系男子”というのがはやるんです。暗い洞くつのような部屋にずっといるという、まるでこの映画のモンスターのような男子が。今日は、洞くつ系男子の流行が始まる歴史的瞬間に立ち会えますよ」と観客の期待をあおっていた。
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