2021/10/02 06:00 配信
毎週土曜夜7:00より、BS12 トゥエルビにて放送中の「土曜洋画劇場」。10月2日(土)夜7:00からは、大ヒットドラマ「ゴシップガール」で知られるブレーク・ライブリー主演のワンシチュエーション・スリラー「ロスト・バケーション」を放送する。
本作は、亡き母が教えてくれた秘密のビーチを訪れた医学生のナンシー(ブレーク・ライブリー)が、突如として現れた一匹の人食いザメにより恐怖に支配されながらも、たった一人でサメと対峙する恐怖を描いた王道の“サメ映画”。
母に先立たれた父と幼い妹の世話をする傍ら、医師を目指して勉強漬けの日々を送っていたナンシーは、誰もいないビーチでつかの間日常から解放される。だが、そんな彼女の最高の休暇は、一匹の巨大な人喰いザメの出現によって恐怖に支配されることになる。
サーフィン中サメに襲われたナンシーは、脚を負傷し大量に出血しながらも、無我夢中で近くの孤立した岩場へと泳ぎ着く。だが、満潮時にはその岩場も海に沈んでしまうことが判明。生存へのタイムリミットが刻一刻と迫る中、彼女が選んだ究極の決断とは…。
1975年に「JAWS ジョーズ」が大ヒットして以来、数多く製作されてきた“サメ映画”。近年はサメの数を増やしたり、より凶悪なサメを登場させたり、海だけではなく都会の空から降らせたりと、さまざまな趣向を凝らしてきたが、本作は人間とサメの1対1の闘いを直球勝負で描いている。
主演を務めるのは、テレビドラマ「ゴシップガール」シリーズでその人気が爆発したブレーク・ライブリー。ゴージャスなイメージの彼女が、本作では全編水着とウエットスーツ姿で、ほぼ一人芝居と言っていい熱演を見せている。
また、本作の撮影当時妊娠中だったというライブリーは、サメと闘うアクションシーンにも果敢に挑戦。時代にふさわしい力強く闘うヒロイン像を提示して見せた。中でも、医学生であるヒロインがけがの出血を止めるため、ピアスやネックレスを使って傷口を縫うシーンは強烈だ。
一口に“サメ映画”と言っても、パニック描写が大味な作品や笑えるほど荒唐無稽な作品を好む人もいるだろうが、本作はサメとの戦いや心理描写も含め終始リアルに展開。シンプルなストーリーながらも緊張感が持続し、決して後味が悪くならないので、去りゆく夏を思いながら見るのもお薦めだ。
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