バイトリーダー・青井は、夢を追いつつ学生時代から「トーキョー製麺所」でアルバイトを続けるうち、いつのまにか責任ある立場を任され30歳を目前に人生の決断を迫られているというキャラクター。寡黙で、一見とっつきにくい青井だが、10年近く務めた「トーキョー製麺所」ではもはや“大黒柱”的存在。まったく毛色の違う赤松の登場により、青井自身の仕事に対する思いも少しずつ明確になっていく。
演じる柳も、ドラマスタート時に青井について「夢を追いながらバイトをしている、ただそれだけの男というか、生活費が稼げるくらい働ければそれでよいという男なんですが、そこにめちゃくちゃ熱い店長が来ちゃって、そこで青井の新しい価値観が生まれるので。そこの変化が芝居をしていて楽しいですね」と語っていたが、その“変化”がはっきり表れるのが、この第5話だ。
正社員登用に興味はあるかと持ち掛けられた青井は、悩む。自分とは違い、店がなくなれば新しいバイト先を探さなければならない仲間たちへの遠慮もあって、青井は彼らにもその悩みをなかなか打ち明けられない。そんな青井を演じる柳の表情は、とてもリアルだ。
失礼なテレビクルーの言動にムッとしたり、閉店後の身の振り方について緑川たちが話す隣で居心地悪そうにしたり…。そんな青井の表情に、見ているこちらにも、ああ、わかる、と自然な共感が生まれていく。そんな中、爆発寸前の青井に赤松が小さな心遣いを投げかける。
突然人生の岐路に立ってしまった青井の戸惑いと苦悩、そして「トーキョー製麺所」の面々の絆がじっくり味わえる第5話に注目だ。
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