小野大輔、10年を経て感じた“古代進”への思い…新クルー・土門竜介の登場に「やっぱり(畠中)祐っていいな」<Interview>

2021/10/08 17:30 配信

映画 アニメ インタビュー

「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章-TAKE OFF-」より(C)西崎義展/宇宙戦艦ヤマト 2205 製作委員会

「彼自身がそういう男なので…僕好きなんですよ」


――そのような思いの中で演じられた「2205」。完成した映像をご覧になっていかがでしたか?

新シリーズが始まるたびに思うことなんですけれど、「なぜ旅をするんだろう?」っていうのはまた改めて思いましたね。彼らはやっぱり過酷な運命に巻き込まれていくんです。

「また旅に出なければいけない」というプレッシャーの中、ヤマトにしか背負えない使命があって出航します。なので、やっぱりその時に一つの誇りを感じるんですよね。

さらに、今回はそこに若手が新しく乗り込んできます。土門がその象徴ではあると思うんですけれど、土門竜介という人を見た時に「2199」で最初に(ヤマトに)乗り込んだ時の古代進を思い出しました。同時に自分の若い頃というか、その時の自分と重ね合わせて、すごく熱い思いがこみ上げてきました。

また、(畠中)祐の芝居が熱くて、不器用で、真っすぐで、彼自身がそういう男なので…僕好きなんですよ。彼のお芝居、佇まいというか、役者としての畠中君がすごく好きなので、そこは見ていてうれしくなりました。

安田(賢司)監督とは以前にもいろんな作品でご一緒させていただいているんですけれど、安田監督も“ヤマト直撃世代”ではないんですよね。なので、やっぱり新しい時代を作っていくクルーなんだなって思いました。

でも、ヤマトが持っている熱量もちゃんと表現してくれて、具現化してくれている…「安田監督ってこんなに熱かったんだ…!」って思いました。僕が古代だったら、安田監督は島(大介)みたいな。安田監督が新しい旅の道しるべを作ってくれている感覚があって、本当に楽しいなって思いました。

――「2205」から監督が安田監督に代わり、会話のテンポや戦闘シーンのスピード感などさまざまな変化を感じたのですが、演じるうえで変えたことなどはありましたか?

役者の方から意図的に変えるというのは、無かったかも知れないです。アニメーションというものは、脚本や、コンテ、画面作り、演出、音楽などを含めて、総合力で見せていくものだと思います。

なので、演者の気持ちで「こう変えてやろう」っていうのはおこがましかったりもする…僕はヤマトに関してはずっとそれが顕著で、まず「いただいた台本と映像から感じられるものをそのまま表現していく」っていうことを徹底していました。変えたというよりは、結果的に変わった部分があるのかも知れないですね。

例えば、3年で人って声質が変わるかというと、変わらないですよね。急におじいちゃんみたいにはならない。でも、精神的に変わることは多々あると思うんですよ。3年とは言わず1年もすれば、人は良い方にも悪い方にも変わるものだと思うんです。

ヤマトの古代進に関して言えば、「戦術長」だった彼が「艦長代理」になり、今は「艦長」になっている。その変化って、人を変えるには十分な出来事だと思うんですね。そして、艦長になって一番彼の中で変わったことは、「艦長とはこうあるべきだ」ということを体現していることだと思うんです。だから言動がブレないですよね。

森雪と話しているときだけ、本音が出て、不安を吐露することもあります。でも、彼は本当の意味で「2205」で艦長になりました。それは演じた後に気づきましたね。

僕は先のことまで知って演じたくないので、台本も1話ずつ貰っているんです。なので、(物語の)先のことまで知らないんですよ。なんとなく(シリーズ構成/脚本の)福井(晴敏)さんには「この後どうなるんですか?またひどい目にあうんでしょ?」って牽制したりはしますけども。