――今回、コロナ禍ということでこれまでと異なる形で収録が行われたようですが、収録現場の様子はいかがでしたか?
音響作業をするにあたって、どの現場においても感染対策を徹底して行っています。その中でもヤマトはより安全に安全を重ねるようにして、徹底した感染対策を施して(収録も)一人一人で行っていました。
これが最初は本当に辛かったですね…。「みんなで背負う」ということで、古代も自分の重圧から解放されていく、仲間を信じて艦を進めていくというのが、ヤマトのストーリーの根幹にあったと思うんです。
そして、異星人とも分かり合える…人と人の話なんですよね。それを一人で録るのか…って。でも、始まるまでは気が重かったんですけれど、「試されているな…これも運命なのかな」って思いました。だとしたら、これまで培ってきた信頼関係や絆が僕らにはあるので、「この絆をしっかり見せよう」って、すぐに切り替えることができました。
あと畠中祐とはライブイベントや作品、いろんなところで交流があって、「やっぱり祐っていいな…俺と重なるところがあるな」って、ちょうど思っていたんです。そうしたらキャスティングされて、「祐だったら絶対こうやるな」とか想像ができたんですよね。もちろんそれを超えてきましたけど、完成した映像を見させていただいて、感動しました。
でも、スタッフさんはすごく大変だったと思います。なので改めて今、「2205」を作ってくれたヤマトクルーのみんなに「お疲れ様でした!」って、心から言いたいです。
――今回、インタビューでお話を伺って、小野さんから畠中さんへの強い愛を感じたのですが、個人的なやり取りはありましたか?
収録は別々だったので演じた後にはなりますけれど、「すごい良かったよ!祐まんまだったね」って話はしましたね。彼も真っすぐ受け取る人なので、「そうですか!ありがとうございます!」って笑顔で言ってくれました。
僕は土門という役が、まんま彼に見えるんですよ。これは本当にキャスティングの妙ですよね。よくここに祐を持ってきたなって思いましたし、決定した時に福井さん、安田監督、スタッフさんたちには「ぴったりですね!祐だったら間違いないですよ!」って、お伝えしたんです。
キャスティングは役者が決めることじゃありません。だから普段はめったに言わないことです。でも、「(土門役に)畠中祐を持ってきてくれて、ありがとうございます!」っていう思いでしたね。
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