同作は、中山七里の同名小説を映画化したヒューマンミステリー。連続殺人事件の容疑者として追われる主人公・利根泰久を佐藤が演じ、清原は保険福祉センターで働く円山幹子を演じる。
イベントでは、観客から寄せられた質問に3人が答えるコーナーを実施。
「作品がクランクアップして、役が抜けるまでどれくらいかかりますか」という質問に対し、清原は「もちろん役によるとは思うんですけど、あんまり抜けるという感覚は…。入った!という感覚より抜けた!という感覚の方が感じづらいような気がしていて…」と明かす。
続けて「ついこの間まで、同じ役を1年間演じていて、もう次の現場にいるんですけど、抜けたのかどうなのか分からないけど、(次の)役を入れようみたいな(笑)。割と力づくに…」と語ると、佐藤も「そういう(役が抜ける)感覚はないですよね。僕はどちらかというと入った感覚も分からないです。よく会う友達とかに、『その役のときは違うね』とか言われるんですけど、無自覚なんですよね。あんまり分からないんですよ」と、清原に同意する。
MCから「役を抜くために旅行に行く!みたいな方もいらっしゃるじゃないですか」と聞かれると、佐藤は「その理論が分からない!何で海外に行くと抜けるんだろう。その理論を説明してほしい…。高い所に行くと抜けるの?飛行機のスピードで抜けるの?分からない!」と戸惑い、横で聞いていた清原も苦笑い。
それについて、瀬々監督は「役に成り切るっていうこともあるかもしれないですけど、普段の佐藤健さんとか清原さんが映画に映っているんです。(普段の)延長線上にあるというか、だから面白いってところはありますよね」と持論を展開した。
最後に、佐藤は「日々生きていて、自分一人で抱えきれないほどの感情だったり、モヤモヤだったり、本当は声を大にして叫びたかったり伝えたかったりするんだけど、言えないこととかあると思うんですよ。個人的になんですけど、あまり芝居で怒鳴ったり叫んだりするのが好みじゃないというか、好んでそういうことをしないんですけど、今回の作品については皆さんの思いを背負ったつもりで思いっきり叫ばせていただきました。今の苦しい時代に生きる全ての皆様にこの作品をお届けしたいと思います。本日はありがとうございました」とあいさつし、イベントを締めくくった。
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