日韓で活躍するK-POPアイドルであり、個展開催などアート活動も積極的に行う高田健太のアート&エッセイ連載。
第2回では、10月22日(金)から31日(日)まで新木場のsoko station 146で開催される個展「MADE in KENTA : Ultimate Illuminating」の作品やグッズについて綴ってくれた。
「個展」「アート」と聞くと、普段は芸術とはあまり関わりがない生活を送っている人には少し敷居が高く感じられるかもしれないが、カヌレ職人の寺井司氏とコラボしたカヌレを販売するなど、あらゆる形のアートを提案してくれる高田健太。そんな彼が考える「表現すること」とは?
皆さんこんにちは、高田健太です。10月に入り肌寒さも感じる季節となりましたね。
さて今回は「MADE in KENTA : 僕とアートと君とー」2回目の連載です。前回は僕、高田健太について皆さんにお話ししましたが、いかがでしたでしょうか?
2回目となる今回は、10月に開催する僕の個展「MADE in KENTA : Ultimate Illuminating」についてお話しできたらと思います。
早速ですが、皆さんにとって秋といえばなんでしょうか?食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋…それぞれ思い浮かぶ秋があると思います。
僕は小さい頃からスポーツが苦手で運動会の徒競走はいつも下位、体育の成績もいいとはいえない子供でした。そんな僕が熱中できたこと、それが音楽を聴くこと、ダンスをすること、絵を描くことでした。だから今でも秋といえば芸術の秋がすぐに思い浮かびます。今回開催する個展も作品はもちろん、グッズや空間も一つのアート・芸術として楽しんでもらうために様々なことにチャレンジしました。
【MADE in KENTAと芸術の秋】
それでは皆さんに「MADE in KENTA : Ultimate Illuminating」を楽しんでいただく為にどういったことを準備しているのかお話ししたいと思います。
今回の個展は、東京の新木場にあるsoko station 146さんで開催します。もともと倉庫だった場所をカフェ・展示会場にリノベーションしているのですが、大きな窓から入ってくる光に一目惚れして決めた場所です。そして今回のテーマである“光”を感じることができ、昼と夜で違った雰囲気を楽しんで貰えるのではないかと思ったのも理由の一つです。そんな素敵な会場に展示する作品も少しご紹介したいと思います。
一つ目の作品は、個展のポスターの元にもなっている「Ultimate Illuminating」です。
この作品は今回の個展を準備するにあたって一番最初に制作しました。前回もお話しした通り、人は一生のうちに様々なことを経験しながら、思い、考え、悩み、苦しむと思います。その思いや経験一つ一つが光の筋となり一本の道が残る。その光の道こそが人生だと僕は思います。作品を見てくれた方も自分だけの素敵な光の道を作っていってほしい、人生を彩る最高の光で満たしてほしいという願いを込めた作品です。また去年から続くコロナ禍で誰しも環境の変化があったかと思います。その変化を暗く捉えず、その中から少しでも光を見つけてほしいという願いも込めました。
二つ目の作品は「Identity」です。
人は人生の中で人に傷つけられたり、自分で自分を傷つけたりする時、その傷を隠そうとします。また、普通と呼ばれるテリトリーから外れると、必死にそのテリトリーの中に戻りたいとも思います。ただ、この絵のように新品の缶では周りと何一つ変わりません。傷痕一つ一つが自分になっていくのです。傷痕を自分から作りにいく必要はありませんが、傷痕があるからと自分を嫌う必要もないと思うのです。缶を一度潰したら元通りにはならない様に、心の傷も消えづらい。だからあなただけのありのままの姿を精一杯、愛してほしいという気持ちを込めた作品です。
ほんの少しではありますが今回展示する作品についてお話ししてきました。他にもSNS上でしかお見せしていない作品や廃材などを使った作品、前回ソウルで開催した「MADE in KENTA - HOME WORK -」の作品もいくつか展示する予定ですので楽しみにしていてくださいね。
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