これまでの活動を振り返るVTR上映を挟むと、パラリンピック閉会式でも話題を集めたガールズブラスユニット・MOSが登場。ピンクのドレスに着替えて現れた鈴木は、管楽器演奏とダンスを融合させた彼女たちと共にライブを再開した。
伸びやかな歌声のナンバーが続いた前半戦とは曲調を一転して、見た目も華やかでダンサブルな"第2幕"とも呼べるステージに突入。
メドレーでは℃-uteやBuono!の楽曲も聞かせ、観客たちの振るペンライトが一段と大きな動きに。歌い終えた鈴木が「(皆さんの盛り上がりを)拍手でチェックしますよ。明日の手のひらのことなんて考えないで、拍手して!」と言うと、客席もその言葉に力いっぱい応えた。
本編最後はYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」でも再生回数2030万回を突破した鈴木雅之とのコラボ曲「DADDY!DADDY!DO!feat.鈴木愛理」をソロ楽曲として熱唱し、ステージを降りた。
その後、Tシャツ姿でアンコールに登場した彼女は、新曲の「ハイビート気分」を歌うと、2022年にニューアルバムをリリースすることを発表。
「コロナ禍で自分と向き合って気付いたのは、私は歌うことが好きだということ。皆さんが明日も頑張ろうって少しでも思ってくれること、歌を歌うことが私のやりたいことだなと、そういうふうに改めて気付けた2年間でした。今日は最後の最後までパワーをしっかりと送るので全部受け取って帰ってください!」と、言葉を詰まらせつつも熱く語った。
そんなあいさつに続いて、wacci提供の新曲「光」を「初めての失恋じゃないバラード曲です」と言って初披露。ラストは「Easy To Smile」で、3年ぶりの武道館コンサートを締めた。
この日のライブは11月7日(日)夜6時30分からストリーミング配信を開始。10月23日(土)には大阪・NHK大阪ホール、11月3日(水・祝)には愛知・日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで追加公演も開催される。
取材・文=青木孝司