西田シャトナー作・演出の舞台「ロボ・ロボ」が、玉城裕規、小澤亮太、村田充の3人の副音声付きで4月9日(日)昼5時からCSテレ朝チャンネル1にて放送される。
劇団「惑星ピスタチオ」、舞台「弱虫ペダル」シリーズなどで多くの観客の心を鷲づかみにしてきた、演出家・西田シャトナー作・演出の「ロボ・ロボ」。
簡素な舞台大道具に小道具などは一切なし。超濃縮の実力派アクター7人(玉城裕規、小澤亮太、佐藤流司、荒木健太朗、山川ありそ、根本正勝、村田充)が、75分間ロボットマイム(ロボットとしての動きを崩さずにせりふを発する)で演じ切る。
その内容は、展示会でのプロモーションのために輸送機で搬送されていた7体の家電ロボット。事故により無人島に不時着すると、そこは色とりどりの花が咲きこぼれる楽園だった。
しかし、ロボットである彼らの電子頭脳には美しさは分からない…。燃料もなく、役割を必要とする人間もいない楽園で、心を持たないロボットたちが起こす。
そして、放送を前に副音声収録を終えた3人よりコメントが届いた。
――モデルにしたロボットはいますか?
村田充:僕はね、シンプルによりかわいくしたC-3POをイメージして動きを作りました。だから(モデルがあるぶん)みんなよりそんな大変じゃなかったと思う。みんなはイチから作ってる感じでしょ?
玉城裕規:僕は、球体でコロコロコロっていく、(スターウォーズの)ロボット。何でしたっけ?
村田:BB-8?
玉城:そうそう! シャトナーさんの仰ってたのが球体の小さいロボットのイメージで。
村田:パンフレットの裏にさ、シャトナーさん直筆で描いてあったじゃない、ロボット達が。
玉城:だからそれを人間が表現するに当たって一番最初の壁というか。球体をどう表現するのかっていうところから始まって、手とかがずっと丸くなっているのもそうだし、足の動きも普通に歩かずにちょっと球体、丸っこいことをイメージしました。ここの部分は、一番最初の壁で、悩む部分でしたね。
――全編を通してロボットを演じられていますが、その点で何か苦労したことはありますか?
玉城:みつさんは2回やられていますが、どうですか?
村田:稽古終盤に音響チームが合流し始めてから稽古速度が一気に落ちるよね。“きっかけ”を合わせましょうってなった時に、なかなか合わすのが難しくて。
玉城:結構シンプルに見えて、音の量とかも多いですしね。すっごい繊細なお芝居でしたよね。
小澤亮太:そうそう、間とか音とか合わせるの苦労しました。
村田:結構普段やらないとこまで音響チームと打ち合わせをして、2歩行って止まりますとか、3歩下がってこう動きますとかっていうのを本番前に細かく決めて、いざ本番ではまったく同じ動きを毎回やるっていうね。
小澤:ロボットだからこそ考える動き、お互いが繋がるところとか。普通のお芝居じゃ考えないけど、ロボットだからこそという部分があるので、そのあたりは見て欲しいですね。
村田:体感を駆使したね。止まっている辛さとか、我慢するとか辛抱するとかいうのも多かったし。
玉城:だからこそにじみ出る人間力、ロボット感であったりっていうのが出てるんだと思います。
――感情のないロボットの“感情”を表す難しさは?
玉城:普通の人間だったらこのせりふは自然に出てくる感情があったとしても、ロボットだから違う。でももしロボットだったら、これはどういう感情なんだろう? もはや、感情なのかそうじゃないかも分かんない…みたいな感じです。
そこのさじ加減っていうのは、すごく難しかったし、シャトナーさんと結構ディスカッションした部分です。
村田:僕は、周りを客観的に見なきゃいけない部分が多かったところかな。ロボットだけど、役者欲をすごく持てた作品でした。
――お薦めのシーンを教えてください。
村田:逃亡して戻ってきてからのロボットマイム。このシーンはある種、見逃さずに見て欲しいです。音響チームと話し合って練習した成果を見ていただければ。
玉城:各々のロボットが壊れていくさま。壊れて戻ってきてからの「帰ろう」という一言は、一番好きな台詞です。
小澤:全部です。ぐっとくるし、切なくもなります。是非最後のシーンまでじっくりご覧ください!
村田:僕はこの作品はアート作品だと思っていますので、そのあたりもお楽しみいただければ。
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