児童文学作家・角野栄子の“カラフルな暮らし”と“作品の魅力”に迫る「カラフルな魔女」の新作が放送!上白石萌歌との対談も

2021/10/18 11:45 配信

芸能一般 インタビュー

作家・角野栄子の暮らしや作品の魅力を紹介する(C)NHK


「魔女の宅急便」をはじめ数多くの作品を世に送り出している作家・角野栄子の暮らしを伝える「カラフルな魔女〜角野栄子の物語が生まれる暮らし」シリーズの新作が10月18日[夜10:50-11:15、NHK Eテレ]、10月30日(土)[昼4:05-4:30、NHK Eテレ]に放送される。

鎌倉にある「いちご色」の家で暮らしている角野。番組では、「自分にとって気持ちのいいもの」というものさしに貫かれたカラフルな暮らしと、その中から生まれる物語の魅力を伝えていく。

10月18日の放送では、「魔法のトマトソース」をテーマに角野が得意の料理を披露。さらに10月30日は、ミュージカル「魔女の宅急便」で主人公・キキを演じた上白石萌歌と角野による対談の様子が放送される。

新作の放送に先駆け角野がインタビューに応じ、対談を行った上白石の印象や「衣・食・住」を楽しむための秘訣について語った。

角野栄子インタビュー


――今回対談された上白石萌歌さんの印象を教えてください。

ミュージカルで主演されていた時に初めてお会いしたのですが、その時からとても聡明で素敵な方だなと思っていました。今回の対談で知ったのですが、私の作品をほぼ読んでくださっているみたいでうれしかったです。

少し控えめなところはありますが、彼女の将来にとってそれがとても良いことのような気がしています。私は前のめりにどんどん行動してしまうのですが、彼女は、立ち止まって考えて、自分で判断して行動しているのではないかなと。現在21歳とのことですが、21歳でそれができるのは素晴らしいなと思いました。可愛いらしいけど、しっかり地に足がついている印象で、とても魅力的ですね。

――今回の放送は料理がテーマになっていますが、角野さんご自身も料理をテーマにした作品をたくさん書かれていると思います。作品を書くにあたって意識していることはありますか?

「ビー玉でご飯を作る」みたいな、実際に食べられないもの、作れないものは書かないようにしています。小さいお子さんが本を読んだとき「おかあさんこれ食べたいから作って」とか、親子で「これ一緒に作ってみようよ」とか、そういう会話が生まれてくれたらとてもうれしいなと思っていますので、再現可能なものを書くようにしています。

――「カラフルな魔女」シリーズはこれまで4回にわたり放送されてきましたが、周囲からの反響はいかがでしたか?

放送のたびにたくさんの感想をいただきましたね。夜遅い放送でしたが、夜中にもずいぶんメールが届きました(笑)。「角野さんが着ていたワンピースと同じものを作りたい」といったお声もいただきました。私が訪ねた鎌倉の小さなカフェにも、放送を見た方が何人もいらしたとか。とてもうれしかったですし、この機会に私の作品にも興味を持ってくださればいいなと思いました。