矢野妃菜喜が明かす、泣きながら演じた「SELECTION PROJECT」の印象に残ったシーン

2021/10/22 17:00 配信

アニメ インタビュー

「SELECTION PROJECT」で美山鈴音を演じる矢野妃菜喜

全国アイドルオーディションリアリティショー、SELECTION PROJECTを舞台に、同じ夢を目指す戦友であり、ライバルでもある少女たちの姿を描いたTVアニメ「SELECTION PROJECT」。現在放送中の本作で、主人公の美山鈴音を演じるのは、「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の高咲侑役や「ウマ娘 プリティーダービー」のキタサンブラック役で知られる声優・矢野妃菜喜。今回、彼女にインタビューを行い、作品のみどころなどを聞いた。

――作品の第一印象と、鈴音を演じることが決まった際の感想をお聞かせください。

「アニメでオーディション番組のお話を描くのは、珍しいなと思いました。最初のテープオーディションは鈴音ちゃんと花野井玲那ちゃん役で受けて、次のスタジオオーディションは玲那ちゃん役として臨みました。でも当日、『鈴音のセリフも読んでみてください』と言われて、『えぇー!』って(笑)。そんな経緯もあり、鈴音を演じることが決まった時は、すごく嬉しかったです。ただ、彼女はこの作品の主人公にあたるキャラクターなので、やはり『この作品の座長として、みんなを引っ張っていけるかな?』という不安はありました」

――鈴音の魅力と、ご自身との共通点がありましたらお聞かせください。

「鈴音は(天沢)灯ちゃんが大好きで、その思いが歌につながっている子です。努力を努力と思わず前向きに大好きなものへ、ひたすら真っすぐに突き進んでいくところが魅力です。メンバーからは『鈴音ちゃんと似ているよ!』と言われるのですが、自分自身ではよく分かっていなくて(笑)。でも、好きなものに真っすぐなところは似ていると思います」

――役作りや演じる上で難しかった点、苦労した点がありましたらお聞かせください。

「今まで私が演じてきたキャラクターは『The 元気』というか、100%健康体な子が多かったんです。でも、鈴音ちゃんは元々病気で、そこから元気になってという過去があるので、人の痛みやつらさを知っている、優しさを持っている子なんだろうなと感じていたので、強くなり過ぎないようにしようと思いました。素の私のままで演じると『元気!』ってなっちゃうので(笑)。鈴音ちゃんのちょっとはかない感じが出せるように意識しました」

――ここまでで印象に残ったシーンや、今後の物語をより楽しむための注目ポイントがありましたら教えてください。

「第3話で結成するユニット『Suzu☆Rena』の歌のシーンですね。実際あの状況を打ち合わせなしでやっていると思ったら、2人のスペックが恐ろしいなと思って(笑)。一人ひとりの努力が発揮される場面なので大好きです。あとは、第1話のエンディングシーンも印象に残っています。アフレコはお父さん役の新垣樽助さんと、お母さん役の井上喜久子さんと同じブースで演じさせていただいていたので、背中にお2人の応援を感じながら、すごく集中して感情が乗った演技ができたので、あのシーンは本当に泣きながら演じました。その後、完成した第1話を見たんですけど、自分が演じているにもかかわらず泣きそうになったので、自分でも良いお芝居ができたなって思いました(笑)」

――最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

「やっと放送が始まりました!第3話で『Suzu☆Rena』の曲があったということは、きっと他のユニットの曲も聴けると思うので楽しみにしてください。そして、メンバーがどんな子なのかも分かってきたと思うので、ぜひ推しの子を見つけてください。イベントや1stライブもありますので、これからもエールを送っていただけたらと思います。よろしくお願いします!」

文=中村実香 撮影=永田正雄

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