和牛、静かな水曜「ヒルナンデス!」でゆっくりと縮まっていく芸人3組の距離『ちょっとだけ心通じ合う瞬間があった』【ヒルナンデス!連載#3】

2021/10/27 06:00 配信

バラエティー インタビュー 連載

ゆっくりと距離が縮まっていく

水曜ヒルナンデス!に出演する和牛撮影=阿部岳人

――水曜日の出演者とのエピソードをそれぞれ教えてください。

川西:ほんまに正直に答えると、水曜って本当に静かな曜日で、一切会話が無いってよくいじられるんですけど、本当に無くて。正直に答えるとそれぞれのエピソードはほぼ無いです(笑)。芸人だけ3組いるっていう特殊な中で各々が気づかい合うコンビ。だからこその距離の測り合いによる静かさだと思うんですけど、最近は少しずつ少しずつ目に見えない範囲で感覚の範囲くらいで溶け合ってきている気はしています。

ただ目に見えない範囲なので会話には繋がっていないかもしれないです。でも僕はこの空気感が、ぬるいお湯にずっと漬かっているみたいな感じで心地良くて、誰かが急にバーッと話し出したらそっちの方が嫌ですね(笑)。

――会話でなくても構いませんので、それぞれの皆さんを間近で見ていて印象的だったことなどありますか。

水田:僕は水曜の出演者の中で唯一連絡先を交換したのが若林さん。もう2年くらい前に交換して、その時に「よろしくお願いします」というメッセージを送り合ってから、一切連絡取っていないです。どっちからも誘うのはなぁ…という感じでなかなか距離が縮まらないですね。

川西:若林さんは何かを食べて「好きー」ってコメントをされるんですが、あれはオードリーさんが初期のころからもうすぐ10年になりますが、10年の長い歴史の中で、あの「好きー」って最近よくやるギャグが誕生した瞬間に立ち会えましたね。それは一つの小さな歴史の誕生に立ち会った気持ちにはなりました。

春日さんは、よく僕に好意を示しているのですが、若手イケメン俳優とかが来たら、今まで僕にしてたノリは全くなかったかのようにその子たちに同じように接していて、本当に薄情な人だなと思います。

水田:春日さんは、いつも川西の方に行って僕はあんまり絡まないんですけど、CM中は春日さんの話す回数は比較的多いですね。何を喋っても普通に返してくれるというか、横にいると安心します。それくらいしかないですね、春日さんとのエピソード(笑)。

川西:(阿佐ヶ谷姉妹の木村)美穂さんは、スタジオの位置関係的に僕隣になることが多いんですよ。なので美穂さんから僕に話し掛けてくれて距離を縮めようとしてくれているんですが、「好きな食べ物は何なんですか?」「何でも食べますけどお寿司とかですかねー」「ああー」っていう感じで必ず1ラリーで終わる(笑)。僕はこの1ラリーを毎週積み立てているんで、今までで数十ラリーは交わしているはずで、本当に一番コンスタントにジリジリと距離詰めていってるのは美穂さんですね。

水田:僕は美穂さんから話し掛けられたり質問されたりっていうことが無いので、全く距離は縮まっていないです(笑)。なので相方とだいぶ仲良くなった後に、僕の順番が回ってくるのかなって期待しています。

(阿佐ヶ谷姉妹の渡辺)江里子さんとはよく喋っていて、「ヒルナンデス!」放送前の「(キユーピー)3分クッキング」見ながら「あんなん家で出来たらいいですよね」「これ旬ね」みたいな普通に家でテレビ見てるくらいの会話はしていますね。2人とも乗馬も好きだし共通点は多いんですよね、2人ロケしているときもカップルのノリみたいのがあるんですが、普通の会話になってしまうので、大盛り上がりはしないです。熟年夫婦みたいな感じですね。一緒にロケした時も居心地がよかったです。

川西:江里子さんは傍から見ていて、一番細やかにスタジオの全員のことを気にかけて立ち居振る舞っていてすてきな人柄だなと思って見ていますね。特にシーズンレギュラーの方は短い期間で距離を縮めてまた新しい人が来てっていう感じなので、CM中も一言二言だけでも話し掛けてみたり、僕と美穂さんの会話を見かねてパッと入ってくるのは江里子さんですし、細やかな心配りがすてきだなと思いますね。

南原さんは、本当に静かな水曜日の会話をいい意味で放置しつつ、好きに喋ってもいいし、好きに黙ってもいいっていう感じを出してくれていますし、みんなとコミュニケーションをとってくれることもあります。ただ本当に申し訳ないことに、誰にともなくふわっと話しかけることってあるじゃないですか、その時にふわっと浮いた球を誰も拾わずに落ちていく瞬間の南原さんの寂しそうな目を見ると、今のは俺が行ったら良かったんかな…と反省しますね。

水田:南原さんは、結構年齢的に上なんですけど、最近の漫画に結構詳しいので漫画の話をしますね。「あれ読んだよ。面白かったね」とか。僕も結構漫画知ってるつもりだったんですけど、知らない漫画を教えてくれたりもするので、そんな話をスタジオに向かう廊下やエレベーターでするのも結構楽しいですね。子供のときにずっと見ていたナンチャンとそんな話ができるのはすごく不思議ですね、