犬飼貴丈、松村沙友理の集中力に尊敬「どの乃木坂の方よりもすごい」<農家のミカタ>

柔らかな笑顔を見せる松村沙友理(左)と犬飼貴丈(C)テレビ東京

犬飼貴丈「農家の方の演技がうまい」


――犬飼さんがリリースのコメントで「農業に対して誤解していた」とありましたが、具体的にどんなことを誤解していたのでしょうか。

犬飼:農業において、一つ一つの役割を持った人の多さに驚きました。また、一人一人が作物に愛情を持って育てていることは何となくわかっていたのですが、近くで見ることでより実感しました。

――作品を通して、農家の方と共演されて改めて感じたんですね。

犬飼:そうですね。あと、農家の方は演技がうまいですね。言われたことをそのまま演じられるところを見て、なんでこんなに演技がうまいのかなと思いました(笑)。集会所に集まるシーンでも、役者かと思うくらいリアルなお芝居をされていて驚きました。

――松村さんは今回、役を通して農業に携わってみていかがでしたか。

松村:私は今まで農業に縁がなくて、台本を読ませていただいた時や農家の方とお会いした時に、農家さんは一つの経営者なんだと改めて感じました。

演技が上手というのもあるんですが、育てている野菜について聞くと、セリフが決まっていたんじゃないかと思うくらいスラスラと言葉が出てくるんです。そこで、犬飼さんが「どうしてそんなにスラスラと説明できるんですか?」と聞くと、「野菜を売るために営業をしているので」と答えていて。ただ作るだけじゃなく、その先も考えているところは本当に経営者なんだと実感しました。

農業の大変さはおいしい野菜を作ることもですが、それをどうして知ってもらうか、どうやって売っていくかというところにもあるんだと、この作品を通して感じました。

――農業について勉強になったとのことですが、実際に生活する上で行動や意識の変化はありますか?

犬飼:スーパーで野菜を買う時に産地を気にするようになりました。適当に野菜を買うだけじゃなくて、生産者や産地を見るようになったので、選択肢の幅が広がったように思います。

松村:私はドラマで収穫を体験した時に、少し傷がついているだけで売り物にならなかったり、虫に食われているから使えないなど、基準が厳しいんだなと思いました。そんな中で、スーパーに並んでいる野菜はすごいなというリスペクトできるようになりましたし、B級品と呼ばれるものにも興味が出ました。今までも抵抗はなかったんですが、キズモノやB級品なども積極的に買っていこうと思いました。

――ちなみに、おすすめの野菜料理はありますか?

犬飼:僕は夏にゴーヤをよく食べました。ゴーヤを切って、塩もみして、しょう油漬けっぽくしたものをよく作って食べていました。

松村:ターサイという葉物野菜の農家さんから教えていただいたレシピなんですが、ターサイ、豚肉、卵、鶏がらスープで炒めるだけでめっちゃおいしい炒め物ができるそうなので、ぜひ試していただきたいです。