ハナコ、「YouTubeは訓練場」コント週2更新で培った“笑いの地力”<インタビュー>

ハナコの菊田竜大、秋山寛貴、岡部大(写真左から) 撮影:山田健史

お笑いトリオ・ハナコが、ハナコ official YouTubeチャンネル「ハナチャン」で公開されている「HANACONTE」から選りすぐりの15本に特典映像を加えたDVD「HANACONTE +」(Contents League)を、10月27日(水)に発売する。コロナ禍で芸人によるYouTubeでのチャンネル開設が加速している昨今。同じ「笑い」とは言え、リアルとバーチャルでは違う技術が求められ、悩む芸人も多いという。コント番組「新しいカギ」(毎週土曜夜8:00-9:00、フジテレビ系)をはじめ、テレビでの活躍も目覚ましいハナコの3人が、映像コントと向き合う心構えを語ってくれた。

コロナ禍より前から「週2本」コントを配信


――ハナコの皆さんはYouTubeチャンネルを2018年に開設されています。コロナ禍でYouTubeを始めた芸人さんより前に始めていますね。

秋山寛貴:コロナとは関係なく、2020年の始めにYouTubeを活発に更新しようと決めていたんです。週2本、舞台とは違う映像のコントを上げていこう、と。そしたら春ごろにコロナが流行してしまった。それでも週2の更新は続けたい、ということで、「その中でも撮れるものを」という予期せぬ工夫が必要になりました。

――投稿内容の変化が必要になったんですね。

秋山:定期更新をずっとされている方はたぶん全員経験したと思うんです。「リモートでコントを撮るにはどうしよう」とか「会わずに面白いことをするのにはどうしたらいいんだろう?」って。最初はやりにくいことしかないなと思っていたんですが、グリーンバックを買ったりCGに挑戦したりしているうちに、「この状況だからできることが意外とあるぞ」って気付いたんです。

例えば、(「HANACONTE」の)#31「Zoom なかなか退出しない上司」はその時期に撮ったリモートコントです。#40「話長すぎる武器屋」とか#42「ラスボス倒したあと」はゲーム画面のコントだし、コロナ禍だからこそ思いついたコントですね。

――「なかなか退出しない上司」は実際にリモートで撮っているんですか? 本当は集まっているということもなく?

岡部大:リモートコントは全部リアルです。外に出るのも良くないし、会うのも良くない時期だったので。

秋山:#34「バイト面接にドッペルゲンガー」もコロナ禍だから撮れたコントですね。今はリモートで面接している、というのを聞いたので「じゃあそれのコントをやろう」と。