――YouTubeは、コロナ禍だからどうこうというより、もともと決めていた週2更新を続けたということですか?
秋山:そうです。この企画を止めようという考えはなかったですね。コロナ禍で制約は増えたけど、変わらずコントを撮ろう、という感じでした。
――新たにYouTubeに参入してきた芸人さんも多かったと思います。意識はしていましたか?
秋山:もともと、今僕らがやっているみたいなコントを毎週上げている人はいないなと思って始めたんです。実際にやってみて「あ、やっぱりいないな」とうれしい感覚になる期間もありましたね。
――ライバル視するようなことはなく、自分たちなりの地位を築けているなという。
秋山:そうかもしれないですね。ただ、週2更新を達成するために余裕はなかったです。
――秋山さんと岡部さんでネタを作るのは半々くらいですか?
岡部:後半になればなるほど、ほとんど秋山が考えてきてやるみたい感じになっていましたね。
――秋山さんがYouTube系は得意だった?
秋山:いや、得意ではないですね。トレーニングです。もう、ずっと考えるしかないし、締め切りがあるので出すしかない。ただ実験のような感覚もあったので、出しやすい場ではあります。甘えても許してもらえるというか、いろいろと自由にやらせてもらいました。
――コロナ禍ではテレビ出演が少なくなった時期もあると思いますが、「YouTubeがある」という安心感はありましたか?
秋山:毎週コントを見てもらえるっていうのは、YouTubeをやっていてよかったことですね。常に新しいものを見てもらえる。
――皆さんにとってYouTubeはどういう場所ですか?
秋山:さっき言ったような、実験場・訓練場ですね。単純に週2の案出しを続けることもそうですし、今まで舞台コントでは考えていないことだらけだったので、訓練になっていたと思います。
尺の制限がないのでやりたい放題というのも、良いですね。そこまでおいしくないところを、あえて残すこともできる。テレビだとおいしいところしか出さないので、自分たちのネタを切って切って良いものだけにするんです。YouTubeの方が、素材そのままという感じがします。