「少女」佐藤玲『性格が悪いなあと思いながら演じていた気がします(笑)』

2017/04/05 09:00 配信

映画 インタビュー

4月5日にリリースされた映画「少女」のBlu-ray&DVDについて語る佐藤玲


――そして、5月27日(土)より全国ロードショーの「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」にもご出演されますが、佐藤さんはどんな役柄でしょうか?

私は池松壮亮さん演じる慎二君の元同級生という役どころで、彼のある過去を知っていて、慎二君にとって“足かせ”のような存在です。

――この作品では、池松さんとしか絡んでいないそうですが、池松さんの印象は?

池松さんはすごくフラットな方で、お芝居中も普段みんなで話している時も、裏表がなく素直な方です。一緒にいてとても居心地がいいですし、何も気を使わないでいられる方ですね。どこまでもフラットな方という印象があります。

――石井裕也監督の印象はいかがですか?

石井監督は、これを言ったら怒られると思うんですけど、4年前くらいに「バンクーバーの朝日」という映画のオーディションを受けたとき、まだ20歳くらいで、オーディション自体も初めてに近いころにお会いしたのですが、石井監督の目が怖くて…というか、目つきが悪くて(笑)。

もちろん、お芝居をしてみたいという欲求はあったんですけど、石井監督が怖くて嫌だと思ったんです。何が怖いかというと、すごく見られている感じがするというか、全てを見透かされていると思ったんです。

でも、そのときいつかは石井監督の映画に出てみたいとも思ったんです。いつか、自分が実力を付けて、ちゃんと一人の女優として監督と対峙(たいじ)できるようになったらご一緒したいと思う、ほぼ唯一の監督でした。監督もそのオーディションのときのことを覚えていてくださったみたいで、今回こういう形で選んでくださいました。

実際にお会いすると、やっぱり目が怖いんですけど(笑)、お話をするとこういうふうにやってみたら良くなるんじゃないか、というアドバイスは的確で、いろいろ教えてくださいます。またいつか、自分が実力を付けてからご一緒できたらいいなと思います。

――最後にこちらの作品についても見どころをお願いします。

うたい文句でも「恋愛映画」となっているのですが、軸はそうだと思うんですけど、そうじゃない肉付け部分がすごくぜいたくなんです。

音楽も余韻が残りますし、映画を見ているときのざわざわ感がずーっと残る作品ってあまりないと思うので、映画館の大きなスクリーンで、大きな音で自分の中に起こるざわざわ感を楽しみにしていただけたらいいなと思います。

そしてDVDでもまた違った楽しみ方ができると思うので、DVD化したら、そちらも買ってぜひ見てください!